映画愛が爆発していると噂のスコセッシ監督の新作「ヒューゴの不思議な発明」が11部門で最多ノミネートを獲得。スコセッシの近年のベストワークとも評されており、「ディパーテッド」でオスカーを授けてしまったのを、後悔しているアカデミー賞協会員が続出中。おまけに本作は3D上映もされた作品の最初の最多ノミネート獲得作品でもある。このまま3D映画がオスカーの頂点に登りつめるのか!ハリウッドがその3D路線を後押しするなら戴冠の可能性は十分だろう。
しかし、その路線を嫌う会員も多かろう。そんな対抗票が集中しそうなのが、10部門でノミネートしている『アーティスト』。批評家賞で絶賛されてきており、こちらが正統派の本命と言うこともできるが、なにせこの作品はフランス映画。アカデミー賞の歴史を知っている人ほど、受賞はないだろとの判断をしてしまいそうだが・・・。
兎にも角にも本年は、久々にオスカーに戻ってきたウッディ・アレンの「ミッドナイト・イン・パリ」やハリウッドにも支持者の多いテレンス・マリックの「ツリー・オブ・ライフ」、アレクサンダー・ペインの「ファミリー・ツリー」あたりが作品賞だけぶっこ抜いていってもまったく驚けない本命不在の大混戦となった。
わけで、あなたはどの作品が受賞すると思いますか? 授賞式は日本時間で2月27日です。予想談義に花を咲かせながら楽しみに待ちましょう♪(おわり)
**複数ノミネーション作品**
『ヒューゴの不思議な発明』(11部門ノミネート)
『アーティスト』(10部門ノミネート)
『マネーボール』(6部門ノミネート)
『戦火の馬』(6部門ノミネート)
『ファミリー・ツリー』(5部門ノミネート)
『ドラゴン・タトゥーの女』(5部門ノミネート)
『ミッドナイト・イン・パリ』(4部門ノミネート)
『ヘルプ 心がつなぐストーリー』(3部門4ノミネート)
『ツリー・オブ・ライフ』(3部門ノミネート)
『裏切りのサーカス』(3部門ノミネート)
『アルバート・ノッブス』(3部門ノミネート)
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』(3部門ノミネート)
『トランスフォーマー ダークサイド・ムーン』(3部門ノミネート)
『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(2部門ノミネート)
『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(2部門ノミネート)
『マリリン 7日間の恋』(2部門ノミネート)
『Bridesmaids』(2部門ノミネート)
『別離』(2部門ノミネート)
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■作品賞■
アーティスト
ファミリー・ツリー
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
ヘルプ 心がつなぐストーリー
ヒューゴの不思議な発明
ミッドナイト・イン・パリ
マネーボール
ツリー・オブ・ライフ
戦火の馬
■監督賞■
ウッディ・アレン(ミッドナイト・イン・パリ)
ミシェル・アザナヴィシウス(アーティスト)
テレンス・マリック(ツリー・オブ・ライフ)
アレクサンダー・ペイン(ファミリー・ツリー)
マーティン・スコセッシ(ヒューゴの不思議な発明)
■主演男優賞■
デミアン・ビチル(A Better Life)
ジョージ・クルーニー(ファミリー・ツリー)
ジャン・デュジャルダン(アーティスト)
ゲイリー・オールドマン(裏切りのサーカス)
ブラッド・ピット(マネーボール)
■主演女優賞■
グレン・クローズ(アルバート・ノッブス)
ヴィオラ・デイヴィス(ヘルプ 心がつなぐストーリー)
ルーニー・マーラ(ドラゴン・タトゥーの女)
メリル・ストリープ(マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙)
ミシェル・ウィリアムス(マリリン 7日間の恋)
■助演男優賞■
ケネス・ブラナー(マリリン 7日間の恋)
ジョナ・ヒル(マネーボール)
ニック・ノルティ(Warrior)
クリストファー・プラマー(人生はビギナーズ)
マックス・フォン・シドー(ものすごくうるさくて、ありえないほど近い)
■助演女優賞■
ベレニス・ベジョ(アーティスト)
ジェシカ・チャステイン(ヘルプ 心がつなぐストーリー)
メリッサ・マッカーシー(Bridesmaids)
ジャネット・マクティア(アルバート・ノッブス)
オクタヴィア・スペンサー(ヘルプ 心がつなぐストーリー)
■脚本賞■
ミシェル・アザナヴィシウス(アーティスト)
クリステン・ウィグ、アニー・マモロ(Bridesmaids)
J・C・チャンダー(マージン・コール)
ウディ・アレン(ミッドナイト・イン・パリ)
アスガー・ファルハディ(別離)