『日光珈琲 響茶庵』(日光)~ あんな店のこんな料理。Vol.3 ~ | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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本企画は、まだおいらのためにだけ書かれる実験段階の企画です。基本的には、食事の評を主観からどう切り離していけばいいのか、または切り離してはいけないのか、自分の内面と対話しながら悪戦苦闘することをコンセプトに書いていこうと思っています。たぶんほとんど褒められないと思う。お店側の皆さんすいません。というわけで、みんながどう読むのかは気にしないで書いていく。


 


先々週末の土曜日に、珍しく人を伴ってスノーボードに行っていたおいらは、夕飯のことを事前に計画していた。おいらは自分が美味いものを食べるのが好きだが、人に美味いものを食べさせることがそれ以上に好きだ。人が喜んでいるのを見るのは素直に嬉しいものではないかね?え?違うのかね?そうでしょ?えっ違うの?


まあ人のことは知らんがおいらはそうだ。で、おいらは候補を何店舗も用意してしまう悪癖がある。目的地があそこなら、ラーメンはあそこ、蕎麦ならあそこ、洋ならあそこで和があそこ、みたいな。今回は場所柄美味しいものには困らない。


「さあ夕飯なにが食べたい。」

「米が食べたいです」


そう来ましたか。米と言われた時だけ少し困ると思っていた。というのも、米と言われた時の候補を訪問したことのない店からしか思いつけないでいたからだ。でも、この際だからそこに行ってしまえばいい。行ったことのない店だよと断りをいれて、おいらも楽しみに店に向かってみることにした。


HPやブログで拝見していると、すごい人気店のようで、駐車場はいっぱいのことが多いなんて書いてあったから、混雑していると嫌だななんて心配しつつ、店が分かりづらい場所にあるから細い路地を入っていって曲がって、あれ、案外簡単に見つかってしまったではないか。しかも駐車場に一台も車が止まってない!!


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そう、今回訪問したのは日光の隠れ家的カフェとして既に全国放送で何度も取り上げられている『日光珈琲 響茶庵』さん。すごい混雑しているかと思いきや、風評被害でお客さんがまったくいない。いや、風評被害とかでなく、ここらへんは夜には人出がもともとないのかもしらん。うん、その可能性があるな。昼はきっと混雑しているに違いない。あ、すいませんね、頭の中の考えごとまでタイプしてしまいました。えーと、それでですね、ともあれ、空いていて良かったなと。そうです、おいらはお客のいないガラガラのお店が大好物なのです!混雑している店には美味くてもいきませんし、並びませんよ!(たまにしか)


店内は誰が見てもそう思うであろう、モダンなお洒落な感じ。テーブルから椅子、照明にいたるまで個々に違うものを使っている。建物自体明治に建てられたもので、一時期は遊郭に利用されていたというほどだから、そりゃあ雰囲気があって当然だ。大満足です。


さて、おいらが米と聞いてここをチョイスしたのは、おいらの知り合いのオムライス好きがここのオムライスが日本一美味いと言っていたから。個人的にはオムライスに感心は薄いけれど、そこまで言われたら食べない手はないでしょ。


わけで、目移りして困るメニュー(素晴らしい!)からオムライスと飲み物+デザートで2000円弱のセットを注文。デザートはシフォンケーキにしてみました。珈琲は一番シンプルなブレンドのホットを。


さて、うーんウマしッ!!!これは・・・・・イイ!!


写真撮影禁止なのが残念でしょうがない。ともあれ、写真なんぞ撮っている場合ではない。米の立ったチキンライスに半熟の部分がないのにフワフワな演出が施されている卵、そこにトマトとデミグラス系のあいのこみたいなよく解らないけれど、非常に魅力的なソースがかかっていて、このバランスが絶妙ときている。ウマイよこれは。


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ぼかあ半熟とろとろのオムライスというのに疑問がある。それって卵かけ御飯にちょっと火を入れただけのことでね?と思ってしまうのだ。例えば、最近名古屋で人気のある猿Caféが関東に一号店を出したというから、わざわざ横浜まで食べに行ってきたんだけど、そこのオムライスが完全に卵掛け御飯状態でした。味を語る前に、まずは料理名と提供物をリンクさせようよと思ってしまうわけ。オムライスと名付けている以上はオムたらねばね。


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これが噂の猿Caféのオムライス。半熟でとろとろでございました。


話しが逸れましたが、ようするにここのオムライスは料理として一流だということだ。チキンライスは好みの味でなかったけれど、品のある卵の感じと相性が良かったし、なによりソースのリーダーシップ。このソースは美味いなあ。なにが強いというわけじゃない。トマトトマトしてるわけでもなくデミデミしてるわけでもないのに、ともて特徴のある個性的なソースとなっている。これが料理だろう。優秀である。


珈琲も良い物がでてきたが、おいらが頼んだホットコーヒーより連れが頼んだ水だしアイスコーヒーのほうが深い味わいして好みでした。


そしてデザート。シフォンケーキに、生クリーム、苺ジャムに、ブルーベリーを漬けたもの、そこにアイスクリーム。おいらはこのプレートに感激してしまった。これは最上である。アイスクリームがたまらなくウマイ。一匙口に含めば、その余韻が30秒は平気で残っている。この一口一口の至福たるや!!!そして、牛乳を感じさせる生クリームの素晴らしさ。苺ジャムの手作り感。ちょっとした心遣いが嬉しいブルーベリー。あ~


確かに、シフォンケーキ単体で考えるなら、おいらはここより美味しいシフォンケーキを何度か食べたことがある。最上とはいえまい。しかし、ここのシフォンケーキは濃厚な生クリームに合うように調整してあるような気がする。合わせて非常に美味い。そして、脇のはずのアイスのこの美味さ。嗚呼、、、、これは~


もう食べている最中からニヤニヤしっぱなし。本当に美味いものに出会えたら、そりゃあもう笑うしかないよね。だって、こういう特別な瞬間ってじつはあまりないってことをおいらは知っているから。


食べて終えて思う。客がほとんどいない(夜にかぎる)。料理が美味い。料理が安い。雰囲気がある上ゆったりとした空間がある。接客もしっかりしている。これは間違いなくおいら的に5つ星のスポットである。おいらんちと通っているスキー場の間にあるのも嬉しい。つまるところ、おいらはこの店に冬季は毎週末通うことになるね!!取り敢えず全メニューは制覇したい。もっと口に合うものがあるかもしれないから~


えーとだからですね、書きづらいのですが、おいら今季はたぶん、ナイター時間制限一杯まで滑ることできないと思います。この店のラストオーダーに間に合うよう帰らねばならないからね!!ああ言ってしまった。なんという食い意地。(おわり)