120p. キネマ刑事たまの手帳メモ | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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『ランゴ(2011)<デジタル版>』RANGO

実写映画に未来がないことはもはや証明されつつあるけど、アニメはいまだ限界を知らないことを証明している。本作が示している通り、未来のアニメーションには俳優や実写演出家の力が必要なのだとしたら、実写映画もアニメと共に生き残っていくことができるだろう。光量や照明の計算ソフトが素晴らしい仕事をしており、3D技術など必要ないと思わせるほどのキャラの立体感。気持ち悪いキャラ造形も時間が経過するにつれ可愛らしく思えてくる絶妙な按配だし、なにより様々な映画へのオマージュが脚本を豊かに彩り、その個々のシークエンスが出オチでなく、素晴らしい緩急をうんでいる見事。なにより驚かされるのは、アクションシークエンスである。CCアニメーションを動かす際の限界スピードと描写をはるかに凌駕しており、それに纏わる編集を本作はどのCGアニメーションよりも豊かに実写と同じようにこなしている。技術面でピクサーは既に後塵を拝している可能性すらある。ヴァービンスキーやったな。これは傑作だぜ。


*これは感想文ではありません。