先生はとても失望しています。 | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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 たまくんはまったく合宿の意味を理解していないようですね。先生はとても失望しています。合宿をなんのためにやらせているのか言ってごらんなさい。・・・。違います。・・・。違います。そうやって合宿をやっている理由すら答えられないから同じようなことばかり繰り返すのです。いいですか。たまくんは今回の七夕賞を予想するにあたって、隣の中華屋さんでなんと言っていましたか。「サンデー系ばかり出走する今回、唯一のミスプロ系のドモナラズは狙い目だ。善臣の3連勝は多いにありえますよ」と隣のマスターに血統的側面から熱弁をふるっていましたね。もっとも力説していた馬が勝つ。これはこの合宿を始める切っ掛けになった宝塚記念のナムラクレセントと同じパターンです。今日もお隣のマスターに「たまさん、取ったでしょ?」と訊かれていましたね。これは宝塚記念と同じです。たまくんは同じ失敗を繰り返していても恥ずかしくはないのですか。私は教えている側の人間ですけどとても恥ずかしい。教え子に合宿をやっている理由すら理解させることができていなかったのかと。


 わたしはたまくんに失望した以上に自分に失望してしまったのです。たまくん一度しか言わないからちゃんと聞いてください。あなたはもっとも予想を完成させる過程の中で、もっとも愛着の湧いた馬を本命にしなければなりません。たまくんは自分が選び出した穴馬を軽視する傾向がたぶんにあります。それは大いなる間違いです。自分が導き出した馬を素直に信じなさい。理屈や理論でパッションを後まわしにしてはいけない。まず大上段にかかげるのはパッションです。そこに大きなリターンも生まれる。そうは思いませんか。・・・。そうでしょう。芋引いてしまうのですね。それはたまくんの弱さです。もっと強くならなければ。


 そして、たまくんが強くなれば、三連系に手を出すことなどなくなるはずなのです。なんですか、今回購入した三連複5点は。こんな馬券にはなんの意味もありません。たまくんは馬連に専念すべきです。それが今回の合宿の目的でもあるのですから。・・・。自分で考えなさい。・・・。そうですか。ならヒントをあげましょう。あなたがもし今後三連系の馬券を購入したい欲求に負けそうになったら、その時はワイドの◎○の1点に3000円満額入れる自信があるのか自分に問いなさい。ワイド1点を的中させる自信の先に、三連複などの三連系の馬券が存在するのです。三連系のノウハウを掴みたいなら、まずワイドの勉強をしないさい。でもたまくんは馬連に専念するべきだと思っています。


 以上です。私はもうあなたの担当から外れますので、今後は次の先生は失望させないように努力してください。それではさようなら。


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たまの反省文。

 今回の予想は悪くはなかったと思っています。七夕賞は外差し傾向が強い重賞で、サンデー系の活躍が目立つものの、非サンデー系(ロベルト、ミスプロ、ノザンの3種)の活躍も目立ち、馬連の組み合わせがサンデー系2頭だったこことはありません。この情報はサンデー系の出走馬数の多さを考えると異例です。つまりただキレる脚を持っているだけではダメで、福島最終週の荒れ馬場をこなすパワフルさも兼ね備えた血統でなければ、活躍できないことを示しています。そういう意味で、本命を非サンデー系にしたのは間違いでなかった。本命ダイワジャンヌは前走直線まで死んだふりをして直線一気に差しきって勝利した馬。今回も直線一気がはまれば面白い一頭でした。


 しかし、結果ダイワジャンヌは前々で競馬をして直線失速して大敗。おまけに対抗に指名していたニルヴァーナも前々で競馬をして直線失速大敗。ダイワジャンヌもニルヴァーナも前走は差す競馬で光明を見出していたのに、何故それが今回は前々の競馬で自滅するはめとなるのか。それは私が検討の中に盛り込んでいなかった、相手関係とのパワーバランスからくる騎手心理がたぶんに影響しているものと思う。両馬とも前走好走するまでは良い結果を得られていなかった。だからこそ直線無欲の差しが決まる。しかし前走好走した今回、小回りの福島で逃げ馬不在のこのメンバーならば騎手は欲をかく。そして展開利を得ようと前々で競馬をすることになる。わたしが騎手にどう乗って欲しいと考えるかが重要なのではなく、騎手がどのように乗るつもりなのかが重要なのだ。その騎手心理を読むという重要な一要素が今回の予想からは抜けていたように思う。勝ち馬は無欲の外差しで非サンデー系、わたしの考えのなかにあったそのものが現実として再現された。先生にいただいた有り難い指摘もそうですが、騎手心理を読むという過程からもこの勝ち馬を軸にすることは可能だったように思う。以後反省をいかして修正していきたい。


 2着のアルコセニョーラは、本命が牝馬だから牝馬と牝馬の組み合わせはないとだけで、本命違えばホッコーパドシャンの変わりにアルコセニョーラを押さえていたのは決定事項であったから、気にする必要はない。問題はサンライズベガを切り捨てていたこと。これはサンデー系でもアドマイヤベガ産駒はローカルに向かないという判断をした結果だが、あまりに軽率であった。馬の能力と当該レース傾向のバランスの見定めは重要な予想力の一つだから、ここは徹底して繰り返さないようにしたい。その点、バトルバニヤンの血脈は、七夕賞では好走例がなく、迷わず切り捨てられたところを、調教師の本気度、鞍上、ローカル実績などを考慮し、大胆に重印をうてたので良かったように思う。ローカルは血統を意識しつつも、けしてローカル実績は無視しないよう今後も注意していきたい。


 そしてローカルでもっとも重要なのはレース結果の全体像を事前に見極めることだと思う。今回の七夕賞には前2走内で1着になったことのある馬が2頭しかいなかった。しかし、いくらローカル重賞とはいえ、前2走とも負けている馬が1~3着を独占するような低レベルの結果にはなりえない。そういう意味で、前2走内で1着になっている2頭のうちのいずれかが、高い確率で3着以内に入るという大局的見方をすることができた。結果、わたしが軸にしていないほうの馬が3着以内にくるという残念な結果だったけれど、それは別ファクターを修正していくことで補完していくしかない。


 がしかし、今回この3着以内に入るというものの見方が、三連複に手を出させる切っ掛けになっているのも否定できない。故に、やはり馬連勝負に徹しなければならない現状においては、この3着以内という大局的に導き出した情報は、自分には無関係または軽視する必要があったように思う。点数を多く購入して得をすることはない。馬連7点で一点に5P前後投入できるのであれば、馬連万馬券で相当な見返りが得られる。まず馬連を当てることに集中しなければならない。そう思いました。(おわり)


夏競馬合宿。2010

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