今回もハンターマウンテン塩原（スキー場）の道すがらに寄ってみました。今回も例の如く、おいらの基本書からではなく、別本に掲載されているお店です。
今市は蕎麦屋だらけだけど、地元産で打っている蕎麦屋は多くはない。この店は、店を切り盛りしている女性陣が蕎麦を打っているわけではないが、御近所の蕎麦名人に打ってもらっているれっきとした純正今市蕎麦だ。店も地域の情報発信基地の二階に入っている地域ぐるみのスタイル。悪くない。早速オススメの市緑定食を注文だ。
お客がほかにいなかったので、結構待って注文した品が運ばれてくる。すぐに運ばれてくる店よりはよっぽど信頼できる（蕎麦は湯が沸かなきゃ出せないのだから、すぐ出てくるほうが間違っている）。いやあしかし、これは美味そうですな。おいらには十分なほどの分量である。もりそばに、天ぷら、湯葉の刺身、御飯物、和え物、たまり漬けと来たもんだ。
蕎麦はやや細い白い蕎麦で、一口啜れば香りも届いてきたし蕎麦らしい味もちゃんとした。なるほど主張は弱いが、基本的な部分は抑えていて全体として悪くない蕎麦だ。欲を言えば個性にはかけるが。難点は、ここのつゆとの相性が悪いということだろう。ここは、つけ汁も今市産の醤油を使うというこだわりようだが、如何せん、汁は家庭の主婦が作るような味がして、プロの店が練りに練ってこだわって出している汁とはまったく異なる汁だとしか言いようがない。これでは蕎麦がちょっと可愛そう。検討必要じゃないかなあ。
でも天ぷらなんかは、地のものとして、この日はせりが食べられたし（美味しかった）、他にも蕎麦団子や郷土品のたまり漬けが揚げてあったりと、とても工夫がきいていて二重丸。湯葉の刺身も創業九十年の松葉屋から取り寄せている一品だそうだし、観光客だけに食わせておくのはもったいないような定食でございました。御飯物なくしてもっと安くしてくれたほうが財布にも胃にも優しいが。
因みに、そば湯を飲んでいたら、コーヒーまで出てきた。でも、そば湯を飲み干した後にコーヒーまで飲めというのはありがた迷惑な気がしないでもない。サービスも上手くやらないと無駄になるの良い例だわ。勉強になりました。当然コーヒーも飲んで帰ったけどね！
【日光】かたくり亭 市緑定食 ☆☆☆ ／そば湯 ☆☆☆
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【素材情報】
そば粉：地元産
つ ゆ：コンブ、カツオ節
薬 味：葱、わさび
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