『味処 くわっせ』(小山)- 蕎麦漫遊記80。 | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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今回もおいらの基本書「再訪そば処栃木の名店を歩く」に掲載されているお店ですが、そばの名店51に含まれておらず、農村レストランとして紹介されていた40店舗の一店です。時間帯と立地がともに噛み合ったので、小山簡易裁判所に出向く前に立ち寄ってきました。


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到着して納得。JA敷地内で営業しているお蕎麦屋さんだから、当然何から何まで地産地消を貫くコンセプトのお店でございました。お米も聞いたこともなかった小山産。さらには小山和牛カレーなんてのまでありました。値段もリーズナブルでございます。店員に蕎麦の産地を尋ねると「地元産ですよ」ということなので、小山産ということなのかもしれない。割合は聞かなかったけれど、結果から書くと、多くて7、率直に答えさせてもらえれば5くらいじゃないかなあという印象でした。


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注文したのは、もりそばと小山産おにぎり。今回は特段書くことがないので、蕎麦の味は見れば分かるという話しをしたいと思います。ここの蕎麦なんかがまさにその典型で、見ただけで味が分かります。ここまで真っ黒なのは殻や皮まで存分に使っている証拠だし、つやつやし過ぎているのは、水切りの弱さを物語っている。ここまで均等に切りそろえられているのは、製麺機で最低麺切りだけはやっているに違いない。蕎麦の角がしっかり立っているのは、蕎麦打ちの見事な技からくるものではなく、つなぎの配分が多いからであり、蕎麦粉4~7割程度のうどんに近いような蕎麦になっているはず。


目で味をさっと確認し終えたら、今度は舌を使って答え合わせ。うん、がりっというほどの殻が入っていたので嬉しくなる。このがりっというまでの粗い殻を入れてしまう黒い蕎麦の理屈はいまのところおいらにはまだよく分かってない。この殻が入っていることでいったいどんなお客側にメリットが生まれているのやら。蕎麦粉の量の問題だと思うが、香りと味はほぼない。水切りも案の定やや弱い感じ。但し、喉越しや口内に啜り落ち加減はかなり良いので食べやすい気分の悪くなるような蕎麦ではない。製麺機を使っている(たぶん)蕎麦でも、手打ちの太さが均一でない蕎麦よりよっぽど喉心地がよかったりするから面白い。自分で打つようになって、蕎麦は味や香りが重要な要素なのだとはあまり思わなくなった。おいらのような素人でも良い蕎麦粉を使えば味も香りもする蕎麦を打つことは可能なのだから。


【小山】味処 くわっせ もりそば ☆☆  そば湯 ☆☆☆  おにぎり ☆☆☆


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【素材情報】

そば粉:地元産

薬 味:葱、わさび


【蕎麦まとめページ】

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