今日は速報を出しておきます。現在公開中の『マイマイ新子と千年の魔法』を先日観てきたのですが、傑作です。満点に限りなく近い評価の作品となりました。本年のおいらの作品賞受賞候補の一角ですので、興味のある方は映画館でふるってご観賞のほどを。
しかし、これほどの作品がまったく宣伝もされることなく、映画ファンの評判にもあがらず、密やかに公開終了にむかっているとは世も末だわ。まあこの映画の魅力を宣伝で伝えることは確かに難しいだろうけどね。簡単に魅力をあげるなら、この映画が時間をコントロールしている希有な作品だということだろう。
この無名に近い映画監督は、大きく時間をつかったかと思うと、数コマしかないカットを巧みに挿入して印象的な小刻みなステップをみせたりする。そう、まるでこの監督は、観客の目をまったく気にしていないかのごとく自由に踊るのだ。これがたまらなく嬉しくて楽しい。見よう見まねでこちらも踊り出す勇気があれば、時間に追われ追うだけの毎日から解き放たれて、晴れやかな気持ちになることは請け合います。
まあでも誰が観ても面白いという意味ではなく、人を選びますのでそこんとこ宜しく。