完結編① 薩摩登山遠征記。「SHIN, MY FRIEND, THIS IS AS FAR AS | 栃木県宇都宮市で攀じるパパクライマー

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人の親になっても頂きを目指し、家族と共に攀じり続けるパパクライマーの記録

7日記載のつづき)鹿児島での最終日、深い眠りからおいらを引き戻したのは、市場へ出入りする大型車の熱気溢れる喧騒音だった。始めての連日登山のあとだけに、流石に疲れているのかと思いきや、二日で4つの温泉に入っているからなのか、あまり疲れもなく元気そのものである。まあでも眠いや。睡眠は不足気味。でも市場の駐車場はホテルじゃないから、入場できるようになったのならこちらも動き出さなければ。


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朝6時。おいらがここ数日の寝床と化しているレンタカーからはい出して向かった先は鹿児島魚類市場であった。前日に入った回転寿司屋で首折れ鯖ばかり美味い美味いと食べていたらば、すぐそこの市場であがったばかりのものだと教えてもらい、その市場内にも美味しい食堂があるよと薦められたのである。


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あった、あった、寿司屋で薦められた市場食堂。


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お刺身盛り合わせ定食を注文。8種類のうち半分が知らない魚で、とても美味しかった。こんなことなら、昨日もここに来れば良かった。知らなかったのだからしようがないが。


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朝からお腹一杯になってしまったおいらは、次の目的地鶴丸城二の丸跡に建っている鹿児島県立図書館に移り、図書館が開く9時まで仮眠をとった。図書館では、閲覧予約をしておいた郷土資料に目を通すことになっている。坂本龍馬の鹿児島入りの真相を探るのは今回の旅の裏テーマなのである。この日は一緒に鹿児島入りした二人を車で拾い、軽く鹿児島観光してから帰る計画になっていたのだけど、早朝から動き出してしまったおいらには、いくら興味があるとはいえ、待ち合わせの正午まで資料閲覧だけで時間をつぶすことはできなかった。う~ん(背伸び)、まだ10時か。どっか行こ。


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中心街にいたから、美術館や博物館など暇つぶしには事欠かない状況にはあったが、折角遠路はるばる鹿児島まで来ているのだから、おいらが普段なら絶対選択しないような施設をチョイスしてみることに。@いおワールド鹿児島水族館


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いた~ジンベイザメ。水族館なんて小学生時分の遠足以来じゃないかなあ。当然、ジンベイザメを見るのも始めて。でも子供なので思ったよりでかくない。この水族館では子供を飼育して大きくなった海に帰すといった“循環型ジンベイ方式”を採用しているそうな。だから大人ジンベイがいたことはない。こうやって少しでも自然や生物に配慮した方式で営業や研究をしてくれているのは嬉しいよね。でも基本閉じこめられていて可哀想と思ってしまうおいらには,こういった施設は残念賞でしかない。因みにペットショップも残念賞だ。まあしかし、常日頃倦厭しているのでたまにこうやって来訪すると、嬉しくなっちゃうけどねえ。結局、どんな風に成長したって、奥底にある好奇心には抗えない。ワクワクすっからね


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ほらみてよ、この美味そうなハラミ。ワクワクするよね。え?


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この水槽内なんてア・バオア・クー戦の宙域みたいだからなあ。想像力の減点はやはり自然と繋がっているんだね。因みにデカイのがドロス級空母ね。え?


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その後は時間のあますかぎりイルカショーを眺めていた。しかし、イルカってのは凄いな。シューティングスタープレスを平気で成功させてきやがる。こんな技、虐待されるからとか餌もらえるからとか、そういった単純な理由で修得できるものではないぞ。こいつらもしや曲芸を楽しんでやがるのか?! これは東山紀之のバク宙みたいなものなのか? ナルシスト的自慢なのか? うーむ、なんか自慢されてる気がしてきた。ここはおいらのいるべきところではない。帰ろう・・・みんなのもとへ。


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一緒に鹿児島入りした二人と待ち合わせしていたのは、「黒豚料理あぢもり」さん。黒豚のしゃぶしゃぶを最初に始めたお店だそうだ。


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ああ、美味そう。


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もともとしっかりとした出汁が鍋にはってあって、そこに豚をしゃぶしゃぶし、溶き卵をくぐらせて頂くのが鹿児島流のしゃぶしゃぶなんだそうな。変わっているなあ


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まあ味のレビューなんかはしないことにして、そのままおいららは膨れたお腹を抱えながら西郷隆盛像前へ。ここから市内をぐるっと徒歩で巡るという定番の観光コースを辿るつもり。しかし鹿児島の西郷像は、上野の西郷像とはまるっきり違いますな。上野の西郷像が別人をモデルに製作されたのは有名な話しだが、なんてことはない、鹿児島の西郷像も別人をモデルにして製作されたんだそうな。写真を一枚も残さなかった西郷氏のこと、まあ当然の帰結であろう。まあ写真を嫌う人にはなにかあると考えたほうがいい。例えば会社の同僚が写真に写ることをかたくなに拒否したら、即110番だ。さすれば市橋もすぐに捕まったのだから。え?


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西郷像からぶらぶらと歩いている地区は、西南戦争の城山決戦があった場所そのもの。陸軍士官を養成していた私学校の石塀には無数の銃弾のあとがはっきりと残っています。


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で、跡だ墓だと巡り歩くこと20分。城山の表からぐるっと裏に回り込んで到着したのは、西郷氏が最後を数日を送った洞窟。その名も西郷洞窟。これぞ見事なまでのただの洞穴だったが、だからこそロマンを感じるわけです。鹿児島2日目に行った“熊襲の穴”みたいなことになってなくて良かった(しみじみ)。


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この城山決戦地周辺の観光コースはよくできていて、大層気に入りました。なにが良かったって。各スポットにその地ゆかりの西郷氏の明言が紹介されているのだけど、そがちゃんと英文も用意されていてですね、それが面白いわけです。「SHIN, MY FRIEND, THIS IS AS FAR AS I GO」だったら「晋どん、もうここらでよか」になるわけです。いあや、伝わらないよ、これじゃあ、伝わらない。よくよく考えると、英語にもバリエーションはいくらもあるけれど、文字で表現する際は一通りの方法しかなんだなあ。つまりウィスコンシンが舞台の漫画があるとして、その漫画では噴き出しの中はどうなっているんだろうか、やっぱりスタンダード英語なだろうか。それとも自慢の方言を表現する独特の手法でもあるんだろうか。謎だ。