ー手に入れたいー
記者会見で彼を見た瞬間、そんな考えが脳裏を過ぎった。
間近で見たのは何度目だろう？
会う度にイメージが変わるが根本にある彼は変わらない。
『美しく清冽』
これが俺が彼に初めて会った時の印象だった。
彼を知る俺の周りにいる友人達は、彼の事を『綺麗で気配りが利いて、マジ優しい』『可愛くて悪戯好き』『面倒見が良くて男っぽい』云々。
益々興味が湧いて来る！
これからの長い撮影クールでどれだけ彼に近付く事が出来るのか…。
俺は少し緊張しながら記者会見に臨んだ。
ズラリと名だたる俳優達が居並ぶ中、俺は隣に座る彼の息遣いや、出演者のコメントに、「はは…」と笑う笑顔に危うく釘付けになりそうになる。
早く彼と話しをしたい、彼の声をもっと傍で聞きたい、そして彼に触れたい……
俺の欲望を知らない彼は屈託ない笑顔を俺に向けてくる。
先ずは友達からだ。
焦らずにゆっくり…
だけど俺は我慢が出来るのだろうか？
彼の柔らかそうな唇に…
シャツから覗く白い首筋に吸い付きたい衝動が、彼を見ているだけで駆け抜けると言うのに…！
ライバルは沢山いると聞いた。
それこそ、ここで彼に親しく話しかける男達は皆そうなんじゃないかとさえ思ってしまう。
しかし、最大の恋敵は…
その名前を噂で聞いた時はゾクリとした。
俺に太刀打ち出来るのか…！？
まぁ、その事を考えたら前に進めないから考えるのは止めだ！
必ず俺の想いは叶えてみせる！
『玉木宏』を俺のモノにしてみせる！
さぁ、これからが勝負だ!!
プロローグ end
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なんで…って、本人の名前がバシバシ出てくるし、コメントも欲しいからですぅ
限定記事に…って考えましたが、もうアメンバーが１００名超えて来るので怖くなりますた
気の長い、携帯読者様、また長らく待たせたりする事になると思いますが、いつものこっちゃ！でよろぴくです
ブログ読者様、この話しの続きを妄想しつつ、清盛と義朝の小説をお楽しみ下さいませ