皆様こんにちは!
にこぷらすのブログに
ご訪問ありがとうございます

これまで運弓について何回か
書いて参りましたが
今回は運弓に関するその他の
ヒント的なことを書きたいと思います
何か参考になれば幸いでございます


【元弓付近でどうしても雑音が出る】
元弓付近はそもそも操作しにくく
雑音が出やすいところではありますが
どう頑張ってみても
雑音が出てしまうという方は
右肘の前後位置を修正してみると
雑音が出にくくなることがあります

右半弓の時に肘がちょっとだけ
前に出過ぎるクセがありませんか?
これは目では見分けられないくらいの
ほんのちょっとの位置の違いなので
主に感覚に頼って修正する感じです

人は不安ストレスを感じると
無意識に腕や肘をたたんで
体を小さく丸めるような姿勢を
とってしまいます
↓↓↓

元弓で雑音が出る!という意識あると
それが不安ストレスとなり
無意識に体を縮める姿勢になっていきます
多くの場合上腕の中心ラインは
体の中心ラインより前に出ます
肘もたたんでしまう姿勢になるので
前腕が上がり気味になり弓も弦に直角に
当たっていないかもしれません
まずは姿勢を正してフォームを整え
肘の位置をいつもよりほんの少し
後ろにずらすつもりでやってみてください


それによって前よりも
弓を動かしやすくなったと感じるならば
雑音の原因は肘の位置のせいだと思います
ほんの少し肘を前に出し過ぎただけで
弓に過度の力が加わり雑音が出てしまいます

肘が前に出過ぎると
内弦の音が出しにくくなります
音を出すために肘を後ろに引いていき
今度は肘が後ろに行き過ぎたため
雑音が出てしまっている方も
いらっしゃるかもしれません
ですから
雑音がどうしても出てしまう方は
弓を動かす時の肘の前後位置を
いろいろ試してみてください
そうすると雑音を出さずに運弓できる
自分に合った肘の軌道が
見つかると思います

弓の把持が安定していない方の雑音は
把持が整っていないため
弓を上手くコントロールできないのが
原因ですから
まずは弓を持つ感覚に早く慣れるように
いっぱい練習してください(^_^)
それじゃヒントになってないじゃん!
そんな声も聞こえてきますが
やはり物事には
時間をかけて慣れることが必要なものが
あるのでございます(^_^;)
あえて何か言うならば
一番最初に示した図の
「不安ストレスの姿勢」になっていないか
常に気にすることでしょうか
この姿勢になりかかっていたら
修正してから練習をする方が
成果が出やすくなります
後は時々ストレッチして
体の緊張をほぐしながら練習!
これは体を痛めないためにも重要です
まだ弓の把持が整っていない皆様
弓の把持はお箸を持つような感じです
お箸みたいに虎口に弓が入り込むのは
ダメなのですが
持つ時の感覚や操作は応用できます
私、お箸の持ち方正しくないんですぅ~
それを言われちゃうとねぇ・・・(-""-;)
まぁせっかくですからこの機会に
お箸の持ち方も直しちゃいましょ!
↓↓↓こちらをご参照ください


【弓を左右に直線的に動かせない】
自分では直線軌道で動かせていると
思っていても実際には
前後に少し揺れていたり
弧を描くような軌道になっていたり
していることがあります
これは自分で鏡を見たり
動画を撮ってみたりすると
わずかな揺れでもすぐにわかるので
見つけやすいです

弓を左右直線に動かすからといって
腕も肘も真横に直線移動させる
イメージでやっている方が
いらっしゃいますが
これだと人間の運動機能的に
無理が出てきてぎこちなくなります
直線移動するのは弓だけです
腕は肩関節と肘関節
そして手首の関節を中心に
弧を描くような
曲線運動の組み合わせです


長弓の動きは肩から指先までの
連携動作ではありますが
あくまでもイメージとして言えば
弓を持つ手を動かしながら
肘をななめ方向に前後させるつもりで
やってみると
上手くいきやすくなるかなと思います
↓↓↓こんなイメージ



【弾いているうちに弓がズレる】
これは以前にも記事にしましたが
それでもズレる方は
指先の操作をしていないのだと思います
弓は直線運動で
腕や手は弧を描く円運動ですから
何も操作しなければ
下の図のように指の基節のところを
回転軸にして弓が動いてどんどんズレていきます
指先まで使って弓をコントロールすれば
ズレなくなります



【弓の操作感覚がつかめない時は】
弓の操作感覚は
あくまでも私の個人的な感覚を
書いていますので
同じ動作を説明していても
他の先生は
違う言い方をするかもしれません
感じ方って人それぞれですからね
ですから
もし弓の操作以外でも練習する上で
イメージがつかみにくいと
思うことがあった時は
他の人はその動きをどんな風に捉えているか
何人かに聞いてみて
その中から自分が一番理解しやすく
自分の中に落とし込みやすいのを
選んで実践してみるのが良いと思います
私もA先生の説明だと
全然わからなかったけど
B先生の説明だと
すぐに飲み込めたってことが
ありました(^_^)


【コツを取り入れる時は】
感覚を文字で表現するのは難しいのですが
さらにブログのように
レベルも状況も違う不特定多数の方に
向けて説明するのは
本当に難しいと感じます
同じ説明を読んだとしても
各々受け取り方が違ったりするからです
読んだ方の受け取り方に任せると
例えば上記のように
肘を少し後ろにしてみたら?って書くと
多くの場合
フォームが合っている人が
肘を後ろにずらしてしまって
逆にフォームを崩してしまったり
本当に直して欲しい人に限って
自分は出来ているから大丈夫!と
スルーしてしまうことがあるのです

正直なところ
このあたりの見極めを
初心者が自分自身でやるのは
難しいと思います
教室に通われている方は
自分のやり方や認識が正しいかどうかは
自己判断でやってしまわないで
出来れば先生に尋ねるのが一番です
もしもやり方が合っているのに
何だかやりにくいとか
何回練習しても出来ないと感じるならば
それをそのまま先生に話してみると
何かアドバイスを頂けると思います

なかなか先生に相談する機会がない方や
独学の方は
ネットや市販のテキストなどにある
やり方のコツなようなものを
取り入れてやっていると思いますが
その際はできる限り
自分の状況を良く見極めて
ちゃんと出来ているところを
かえって壊さないように
気をつけてくださいね(^_^)


本日もお読み頂き
ありがとうございました
それでは皆様ごきげんよう!