こんにちは。

ノイとちゃほの件、皆様にお気持ちを寄せて頂きありがとうございます。

ご報告が遅くなり失礼いたしました。

 

8月1日(土曜日)、ノイとちゃほを迎えに、

そらママさんのご協力を頂き、千葉県市川市から東京のH市まで向かいました。

 

 

里親さんのご自宅の、ノイとちゃほがいる部屋に通して頂いた時、ショックを感じました。

 

というのも、最後に訪れた時よりもずっと、

猫にとっては夢のようなお部屋になっていたからです。

 

キャットタワーや、壁一面の手作りのキャットウォーク、ノイの大好きなテレビや、しっかりとしたカーテン付の3段ケージ。

いくつかの爪とぎや綺麗なトイレ。

 

以前送って頂いた動画などに改良したお部屋が映っていましたが、

実際に見るとさらに猫が喜びそうなお部屋でした。

 

だからこそ

ノイとちゃほの為にこれだけ用意して下さったのに、

何でノイの悲惨な状態については、そのままにしてしまったのだろう、と思い、

しばらく頭が真っ白になりました。

 

 

里親さんの部屋にいたノイ君は、
毛が抜け、皮がむけてしまったところが濡れたように光っており、かなりの重症ということがすぐ分かる状態でした。
お察しかと思いますが、濡れたようになっているところは、皮膚が膿んでしまい、赤みと膿がでていました。
 
ちゃほちゃんとノイ君をキャリーに入れて、
しばらく里親さんとお話をしました。
 

 

“病院に行くのにお手伝いが必要でしたら声を掛けて下さいと何度もラインでお声掛けしていたのに、

どうしてそれには応じずにノイの症状をそのままにしておいたのですか?”

と里親さんに聞いてみました。

すると返答は、

「自分が里親なので、自分が一人でやらなくてはいけないと思っていたので。」

ということでした...。

 

里親さんは今年の1月くらいまでは、色々と相談をして下さり、

病院に行く際のお手伝いを希望されていましたので、

私たちが一緒にノイを病院に連れて行く日取りまで決まる直前の状態でした。

その時は毛の改善が見られてきたという事でしたので、

“ではまた病院に行く日が決まりましたら教えてください”とお伝えしていましたし、
その後も数度 “お手伝いしますよ” と伝えていたので、
まさか「一人でやらなくてはいけない」と考えていたとは思いもしませんでした。

 
里親さんは、穏やかな方で猫に対する視線が優しいと思っていたのに、どうしてノイが苦しんで、外観までもすっかり変わってしまった状態を目にしながら「一人でやらなくてはいけない」という思いに陥ってしまったのか。
 
この2日間、何度もやりとりを見返し、自分の言葉等にも落ち度がなかっただろうか、とも考えていました。
現在の特殊な事情や、生活環境なども、いろんな可能性を何度も考えなおしたりしました。
でも、ノイが捕まえにくい子という事以外、病院に連れていきにくい事情というものが、私にはわかりませんでした。
 
 
私(みじんこ)としては、こう思っています。
里親さんが、ノイが苦しんでいる状況を毎日目の前にしながらも、
「ノイを病院に連れていくことが一番大事」という判断・行動に至らなかった事、
結果的には命の軽視に思えました。
 
というのも、脱走防止対策のお約束が破られていた事もあります。
 
猫がケージに入っているとはいえ、せっかくの脱走対策も開けたらすぐ閉めることをしなくては、不測の事態が起きた時に意味がありません。
お宅に入った時も、せっかくの2つのドアもすぐ閉めることはしていなかったこと、
絶対開けないという前提で、脱走防止対策を設置していなかった窓も、網戸にして開けていたことも、お話を聞いている中で判明しました。
 
私はどの里親さんにも必ず「網戸は脱走防止対策にはなりません、むしろ空気と思ってください。網戸なんて無いものと思ってください。」と何度もお伝えしています。
その約束も破られたことになります。
 
保護猫は、その子たちが努力して命を繋いできて、今日があります。
また、保護主さんや、その活動をサポートする人達が、その子たちの為に文字通り血も流しながら、必死に守って繋いで今日があるのです。
 
それなのに、肝心なその子の家族が、約束を破って、猫の命を危険にさらした事について、
私はどうしても里親さんが飼育責任を放棄したと考えざるを得ませんでした。
 
猫達の為にキャットタワー等、いろんなものを用意された事は感謝しています。
でも、そのこと自体は「楽しい事」だったからだったのではないかと思います。
 
攻撃性は全くないながらも怯えて懐かない、逃げ回るノイをつかまえ病院へ連れて行くという覚悟をしていなかったこと、
そして、私たちに手伝いを求める声をかけて下さらなかった事、
猫の家族として責任を果たす事をされなかったこと、本当に言葉になりません。
 
 
 
待機していたそらママさんにまた迎えに来て頂き、
また市川まで戻り、我が家の猫のかかりつけ病院まで連れてきていただきました。
(そらママさん、あの日は本当にお疲れになったかと思います・・・。本当に助かりました・・・!!)
 
病院で待っている間も、ノイの肌が化膿している匂いを嗅ぎました。
自分の肌が化膿して匂うほどの状況となり、どんなにつらい毎日だっただろうと思います。
 
 
診察室に入ると、先生から、ノイの精神的負担の軽減を考え、“不動処置”(ガスを吸わせて眠っている間に診察)での提案を頂き、
検査をして頂きました。
 
すると、ノイの症状がほぼ「 好酸球肉芽腫 」であろうという診断でした。
(アレルギーなどの症状が悪化すると好酸球肉芽腫に至ってしまうことがあるようです。
ノイの皮膚もですが、舌べろにまで症状が至っていたのでした。
舌も肉の盛り上がりができ、赤くただれており、酷い状態でした。
 
 
この状態は、治療が遅れていれば命にも関わるものだったということでした。
つい先日、何気なく送られた写真(公開していないものです)の一部に写っていた爛れを見つけて確認していなければ・・・
と思うとゾッとします。
 
ノイは数種の注射で、かゆみを抑える治療を受けました。
 
 
 
注射をしてしばらくすると、かゆみがおさまったのか、我が家のケージの中で大人しくしていました。
今日(8月3日)は肌の膿も収まり、カサブタも取れてきて、クッションの上にカサブタが沢山つもるようになりました。
 
 
ご飯も沢山たべてくれて、ちゃほちゃんにも甘えています。
わたし(みじんこ)とJのこともすぐに思い出したようで、リラックスした表情でご飯をねだってくれます。
 
これからノイは、まずは完治が難しいとされる好酸球肉芽腫と戦う為、2,3週間に一度の注射を長期にわたり投薬することになります。
ノイが通院することを考えると心が痛いですが、出来るだけノイの負担が軽くなるよう先生と相談しながら、
ノイがノイらしく毎日を楽しく過ごせるように、見守っていきたいと思っています。
 
 
(みじんこ)