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福島第一原発、たまとジョン

福島第一原発内にいる、猫のたまと犬のジョンの保護に向けての経過報告のブログです。

たまのことをツイートした次の日、5月4日の朝、
たまたま福島入りしている、
という団体さんから、私のTwitterに連絡が入り、
保護を引き受けてくれる、というお話をいただきました。

急遽、元作業員さんのAさんに、
その団体さんと連絡をとっていただきました。

Aさんが原発に入ることができれば、
その団体さんはJビレッジまで引き受けに行ける、
という事だったそうですが、
肝心の、Aさんが原発に入る、という事が無理だと分かりました。
原発敷地内に入る車、Jビレッジから原発までを行き来する、
汚染車が足りないのです。

何故、汚染車が足りないかというと、
原発に入った汚染車は、放射性物質が付着しています。
それを、Jビレッジに戻った時に洗い流します。
でも、洗い流しても、放射線量が下がらない車もあるそうです。
そういう車は、放射線の半減期を待つために、
使えずに待機させてあるのです。
なので、使える汚染車が減っていく。

その為、必要な資材もなかなか届かないんですって。
私のような素人としては、
だったら車を十分に増やせよ、と思うのですが・・・。

話がズレましたが、
汚染車が足りない故に、
現作業員ではないAさんが汚染車を借りる事ができないのです。
なので、連れ出しは断念、
保護団体さんが自衛隊に救助を頼む、ということになりました。




この旨の私のツイートが以下です。

このツイート自体は、私の都合により1日遅れの5日にさせていただきました。

①原発内の猫のたまについてご報告。
ある保護団体さんと元作業員(以下Aさん)とお話をしていただいたのですが、
原発入りするのに車がないとの事で断念。
団体さんから自衛隊に保護を求めています。

②車は汚染車と呼ばれ、Jビレッジ~原発を行き来しています。
今その車が足りない。
作業員が乗るにも物資を積むにも足りてないのです。
汚染車の空きがあれば、
引き渡しを買って出てくれたAさんが使い、
たまを連れ出す事は可能ですが、
物資すらまともに届けられない現在の状態では無理がある。

③東電は汚染車を増やす気はないそう。
駐車場の問題もあるが賠償金の事があるのでは、と。
あと、これは作業員のエゴではあると理解してるけど、
たまは、過酷な環境で働く作業員の心の支えになっていて、
連れ出して欲しくない人は多いのでは、と。

④個人行動ができる立場の現作業員さんに頼めば、
こっそり連れ出す事は可能だそうですが、
Aさんも作業期間にたまに癒されたそうで、
だからこそ、強く引き渡せとは言えないそうです。
自分の食料も満足してないのに、
猫缶を持ち込んであげてる人がいるくらいで。
助けたいが、いて欲しい、と。

⑤首輪も誰かが持ち込んでつけたそう。
ちなみに、たまには最近、
ジョンという犬の友達ができたそうです。
猫のたまと犬のジョンには、
作業員さん達が自分たちのご飯もままならないのに、
フードをこっそり持ち込んで与えているそうです。

⑥原発内に入る車が足りていないという根本的な問題があり、
現段階でたまの保護はAさんには無理そうです。
どなたか個人行動が取れる現作業員さんがいれば、
たまの事をなんとかできるかもしれません。
私の力では、ここまでのようです。
たまの事ご心配いただいた方々、
私の力及ばず申し訳ありません。

⑦引き取っても良いと言って下さった方々も、
ありがとうございます。
でも諦めてはいません。
原発内に犬猫がいると多くの方に知っていただければ、
なんらかの救助方法が出てくるのでは、と思います。
なので、次のツイートを拡散していただきたく思います。
他に案がある方もお知恵をかしてください。

福島第一原発内に犬猫がいます。
現作業員で余裕がある方、捕獲してもらえませんか?
知り合いの方、捕獲呼びかけてくれませんか?
Jビレッジまで連れ出せれば保護団体さんに引き渡しできます。


このツイート後、
私の言葉足らずで皆様にご迷惑をおかけしました。

まるで、引き受けをしてくれる保護団体さんが決まっているような書き方をして
しまいましたが、
現時点(5月6日)、引き受けて下さる団体さんは決まっていません。
いつ、誰が連れ出しできるかわからないため、
団体さんへの声かけは控えています。
今はまず、現作業員さんで、
連れ出しをしてくれる方を探すのが先かと思います。

福島第一原発に入られていた元作業員の方(以降Aさん)から、
「原発内の免震棟に猫が住み着いてる」
というお話を聞いていました。

知ったのは4月中頃。
良く聞いてみると、免震棟の中にいるわけではなく、
外にるということで、放射能の事も心配で、
それから保護は無理なのか、自分なりに1人で考えていました。
この、Aさんは、保護してくれる人がいれば、
原発からの引き渡しをしても良いとおっしゃってくれていました。

なので、保護してくれる方がいれば、と、
4月終わり頃、保護団体さん2件と個人的に活動されている方1件に、

メールとTwitterで相談しました。
が、2件はお返事が返らず、1件は当方には力不足で無理です、
とのことでした。
私個人、日中電話ができないので、メールなどでは失礼かとは思っていたのですが・・・。


で、どうしたものかなぁ、とTwitterで呟いたのが、
この日、5月3日の夜でした。


以下Twitter内容

「福島第一原発内、猫がいます。
なつこくてどこかで飼われてたのか。
たま、て名付けられて、免震棟横の敷地にいるそう。
保護してもらえるなら引き渡しに原発内入るよ
と言う元作業員さんがいるんだけど助けられないかな。
と、呟いてみる」

「原発内の猫のたま、ひどい結膜炎のよう。
うちでは引き取れないから、
保護してくれ、なんて無責任だけど・・・」

このツイートを見て下さって、呼びかけをして下さった方や、
保護できたら引き取ってもいい、という方がたくさんいらっしゃいました。
本当に、ありがとうございます。

そして急遽、ある団体さんが、
たまの引き渡しを受けて下さるという事に!