感情のコントロール
『ヒカルの碁』にこんなシーンがあります。
実力のある伊角くんが動揺から連敗してプロ試験に失敗。自分を鍛えるために中国に行ったら、やはり気が散って11才の 子供にも負けてしまいます。
その時、彼の実力を高く評価した中国の一流棋士がこう言います。
「いら立ち、あせり、不安、力み、緊張、プレッシャー…つきまとう感情に振り回されるなっ。キミにとって一番大切なことだ。石だけを見ろっ。これは自覚と訓練でできるっ。元々の性格なんて関係ない。習得できる技術さ、こんなもん」
「(修得できる技術!?そんなふうに考えたことはなかった。感情のコントロールが?)」
これはなにげにフォトリーディングの修得に関しても、凄い学びがあります。
私たちは本を読むには、速く読む能力を身につければいいと思っています。
それは間違いです。
本をいっぱい読んでいる人は、本を読む自分の状態を作り出しているんです。
本に没頭しているから、あっという間に読み終わってしまう。
フォトリーディングのアプローチは、本に没頭できる状態を作り出すためのセルフコントロールです。
それがいわゆる速読との最大の違いであり、またフォトリーディングを身につけた人は、ビジネスにおいてもセルフコントロールの力によって成功を勝ち取るのです。
フォトリーディングを速読と同じだと勘違いすると「うまくいかない」という感想が出てきます。
私はビジネスにおいて非常に重要なセルフコントロールの技術を、日々の読書を通じて鍛えることができるという点に、フォトリーディングの大きな価値を感じています。