ずっと気になっていて映画館で見たいと思いつつ時間がたってしまい見られなかったのですが、
地上波テレビで先日やっていましたので、録画してみました。
http://mirai-no-mirai.jp/index.html
ネタバレもありますので、鎌倉の大仏のあとに書きます。
感想としては、良くもなく悪くもなくギリギリ合格点、60点/100点
悪かった点
・声優のキャストミス
有名な俳優の方、歌手の方、タレントの方など出ていますが、イマイチです。ミスキャスト。
普通にベテランの声優さん(本業の方)で良かったのではないでしょうか。
とくに主人公のくんちゃんは、キンキン声が耳に響きますし、4歳の男の子ではなく中学生女子の声に聞こえます。落ち着けない声です。
・ストーリーがはっきりしない。
「それは過去から未来につながる、家族と命の物語」とのこと。
みらいちゃんが15年?先の未来からやってきた意味がよくわからない。何かを伝えるのだと思うのですが何を伝えたかったのか?
家族と命はわかりますが、ちょっとピンぼけしてます。
・くんちゃんがだらしなくてイライラする。
小さな男の子が、両親の愛を生まれたばかりの妹に取られるのはわかります。
私も妹がいますので、小さい頃はたぶん同じような気持ちになっていたでしょうし、同じような行動をとっていたと思います。
ただキンキン声と重なって、くんちゃんの行動にイライラしてしまいます。
・ひな祭りの雛飾りのシーンは必要?15歳のみらいちゃんが行き遅れを気にする?
良かった点
・くんちゃんと曾祖父ちゃんとの出会いが良かった。終戦後1950年位でしょうか。都会っ子が初めて馬に乗るところ、バイクに乗せてもらうところ。ほのぼのします。
・曾祖父ちゃんと曾祖母さんとの出会いは感動的。足が不自由な曾祖父ちゃんが足の早い曾祖母ちゃんとかけっこ勝負、勝ったら結婚してください!真面目に勝負したらかなわないのにわざと負ける曾祖母ちゃん。この時代はほのぼのしています。
・未来の東京駅の描写が良かった。新幹線が縦横無尽に走る。モダンな東京駅。本当に未来に行って見た人がいるのでは?
・犬のユッコが健気だった。犬もヤキモチ焼きますよね。
現在・過去・未来が同じ空間内に存在するというのは、
マサチューセッツ工科大学の哲学助教授、ブラッド・スコウ博士 がいうには
時間は流れていない。むしろ止まっていると考えている。相対性理論をもとにすると、「現在・過去・未来は同じ時空間に広がっていて、それが散在しているといる状態にある。なので、流れるという表現は間違いだ」。ということのようだ。
https://www.excite.co.jp/news/article/Karapaia_52185782/
この理論からすると、ほぼ同じ場所、自宅周辺にいながら、過去と未来を行ったり来たりするのはわかる気がする。
おとなになると、一般常識で出来ること出来ないこと、有る事無い事がはっきりしてきますが、くんちゃんくらいの子供には過去や未来に行けるわけがない、というな固定観念がないから、ふとしたきっかけ、瞬間でミライちゃんとあったり、曾祖父ちゃんにあったり出来るのかもしれません。そういえば君の名はで黄昏時に出会えるなんてありましたね。
結論
この映画は何を伝えたかったのか?
ミライちゃんはなぜ、現代に来たのか?
くんちゃんは、わがまま甘えん坊を卒業して、しっかりした子供になったのか?
消化不良のところがあり、60点とします。