東海道線途中下車の旅(蒲原~清水~静岡) | 魅惑のガラクタ箱~気まぐれ雑記帳

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「鉄道を利用した旅行記」と「模型工作」について気の向くままに駄文を書いています。

5月の静岡ホビーショーに毎回参加しているのですが新幹線を利用するので目的地まで途中下車することなく移動していました。

 

片道101Km以上の切符であれば有効期間が2日以上となり目的地までの間の駅で途中下車しても良いという制度があります。今回はその制度を利用して途中の蒲原、由比、清水に途中下車をして目的地の静岡まで移動してみました。

普通は新横浜~静岡の切符だと新幹線利用が前提となるので特急券と乗車券が一枚となり途中下車できなくなります。券売機で購入するとき新幹線利用を小田原までとして小田原から静岡までを在来線を利用するとすれば乗車券と特急券が別々に発券され途中下車可能となります。新横浜~小田原の特急券は990円です。因みに横浜~小田原の普通車グリーン券は1000円。新幹線を利用したほうがややお得です。今回はえきねっとを利用し乗車券のみとして購入してみました。日付に注目してみてください。5月11日から5月12日となっています。これで途中下車できる切符が手に入りました。101Km以上と書きましたが大都市近郊区間内で完結する乗車券だと101Km以上でも有効期限が1日となり途中下車不可となります。大都市近郊区間とは読んで字のごとく大都市周辺エリアのことです。特に東京近郊区間は広大で長野県の松本から福島県の浪江まで500Km以上も離れているのに途中下車不可となってしまいます。ただし大都市近郊区間から一駅でも外れると途中下車可能となります。東海道線だと熱海から先は大都市近郊区間の外になるので途中下車可能になるのです。

 

今回はすべて在来線を使うことにしました。というのも東海道線にはグリーン車が連結されておりグリーン料金はJREポイントが利用できるからです。距離に関係なく600ポイントでグリーン券に交換できるのですからお得です。今回の切符には経由に新幹線と書いてありますが横浜線の改札を入って横浜駅経由で乗車することも可能です。

横浜駅でサンドウィッチを購入していたら熱海行の列車に乗り遅れてしまいました。その後の平塚行にとりあえず乗って平塚から始発があるようなので乗り換えようと思ってたのですが…なんと5両編成のグリーン車なし。付属編成のみで運用することもあるのですね。結局後発のグリーン車付の熱海行まで待つ羽目に。途中下車できる切符を持っているので駅の外に出ても良いのですがグリーン券は途中下車すると残りの区間は無効になるので改札内で待機です。駅ナカが充実している横浜駅でゆっくりしていればよかった。

小田原を過ぎると進行方向左側に相模湾が見える区間を走行します。根府川あたりが一番景色が良いと思います。

 

熱海に到着すると向かいのホームに6両編成の車両が停車していました。後ろ側3両は転換クロスシートの車両です。接続が良いので改札外に出ることなく蒲原に向かいます。

 

蒲原駅で途中下車。振り返ると富士山が見えるかと思ったのですが意外と手前の山に隠れて見えません。富士山を見るなら吉原駅がベストですね。停車中の車両から撮影できたのですが窓が汚れていたので奇麗に写せなかったのが残念。吉原で途中下車しても良かったのですが後の行程に支障が出るので諦めました。

 

蒲原駅前の東海道を西に向かって歩きます。東名高速の下を潜ると神沢という場所で道が二股に分かれますので、左側の道を暫く進むと昔の由比宿本陣を再現した由比本陣公園が見えてきます。蒲原駅から徒歩20分ぐらいです。ここには交流館と東海道広重美術館があります。WEBページのアクセス案内は由比駅からとなっており徒歩25分ぐらいです。蒲原駅から行くより遠い感じがしますが分かれ道がなく分かりやすいからだと思います。

 

こちらが東海道広重美術館。浮世絵師歌川広重の作品を中心に1400点ほどの版画を収蔵しています。

道具類や製作手順を説明した展示のほかタブレットを使用し東海道の歴史を学べるなど学習施設としても充実しています。また簡易形(ゴム製)ではありますが版画を擦る体験も出来ます。

隣接する交流館には由比宿の1/150スケールの模型が展示されています。

 

帰りは由比駅に向かって歩きます。途中下車というのは後戻りしなければ良いので、今回のように一駅歩いて先に行っても問題なく改札を通れます。ホームで待つこと10分程度で浜松行の電車がやってきました。土日の運転間隔は15~20程度の模様。

 

次の途中下車は清水です。ちょうど正午になりましたので昼食にします。駅の直ぐ近くが漁港という素晴らしい立地。新鮮なお魚料理が魅力です。駅から徒歩6分程度で清水魚市場に行けます。

駿河丼という丼ものを食べました。シラスとマグロと桜エビという最強タッグ。お値段は1780円でした。どうも食事前に写真を撮るという習慣が無いので(笑)今回も写真なしです。次からは気を付けよう。

 

清水魚市場からは昔の線路跡を整備した遊歩道を歩きます。15分ほど歩くと商業施設とヨットハーバーが見えてきます。

この構造物はテルファークレーンというもので木材積込用のクレーンだそうです。因みに登録有形文化財だそうです。

更に奥に進むと海上保安庁や静岡県警の船舶が停泊しているのが見えます。富士山も良く見えます。

今回新たに設置されたプラモニュメントがある清水マリンビル(港湾会館)です。1階の入り口と7階に模型の展示スペースがあります。当日はコスプレイベントの控室になっていたので入り辛かったです。いくらパーテーションで仕切られているとはいえ女性が着替えている横を通るのは拙いでしょ。早々に立ち去りました。

遊歩道の途中で新清水方向に抜ければ静鉄に乗車することも出来るのですが、せっかく静岡までの切符があるのですから清水駅に戻ります。清水~静岡は利用者も多く車内は少々混雑します。

駅に着いたのは14時前。浜松行の電車に乗車し約11分で静岡駅に到着。会場のツインメッセまではバスで20分ぐらいで到着しました。

昨年に続き今年も予約制のためか館内は比較的スムーズに見て歩けました。15時近いこともあり大半は会場を出られたのでしょう。唯一の例外がバンダイブース。まるでTDLのアトラクションのように待機列が長く続いていました。合同展示会の会場も複数用意されており(以前フリーマーケットで使われていた場所も展示会スペースになっていました。)見どころは多かったですね。

いつも展示会を見てはモチベーションアップしているのですが、うちに帰るころには…まあいつものことです。

 

今回はいつのもホビーショーレポートではなく静岡方面の小旅行として記事を書いてみました。なお切符の有効期間から熱海や清水で宿泊して静岡に行くことも可能ですから無理して一日で移動せずのんびりと名所旧跡を巡るのも良いかと思います。