みなさんこんばんは。
たまです。

先週の日曜日に、長野県松本市サンプロアルウィン
J3リーグ 松本山雅 vs アスルクラロ沼津
の試合を見に行って来ました。

サッカーブログの方に書こうかとも思ったのですが、
アスルクラロ沼津の応援だったので、
ここで参加レポートを一筆。

 


ちょっとした遠出の散歩を兼ねてのつもりだったのですが、
自分の観戦歴の中でも指折りに強烈なインパクトを感じる試合になりました。


新宿から京王の高速バスで松本へ。


写真は乗ったのとは別の便ですが同型です。

 

がっつり高速バスに乗るのは数年ぶりだったのですが、
朝8時発のバスを選んだところ乗車率は2割程度で窮屈感がなく、
かつ最前列で前面展望を楽しみながら移動できたので、
3時間半の移動にも苦痛はほとんど感じませんでした。
むしろ中央道下り線の、南アルプスや八ヶ岳などの風光明媚な景色を
味わうことができたので、めっちゃ楽しかったです。
途中休憩の双葉SAでは、富士山も綺麗に見れました。
写真を撮っておけばよかったなぁ。。。

 


正午前には松本駅に到着。
とりあえずシンボルタワーの松本城に行ってみることにしました。

道中、鯉のぼりを発見。
もうすぐ子供の日ですね。
道行く人も足を止めて写真を撮っていました。


国宝・松本城。

戦国時代に作られた天守閣が現存しているのって凄いですよね。
現存天守って入った事がないので入ってみようかと思ったのですが、
待ち時間30分で見学目安が50分とあったので、
外から眺めるだけにしておきました。

 

 

 

 


松本駅に戻るとちょうどお昼時。
せっかく長野に来たので、駅ビルの蕎麦屋で蕎麦を食べました。

"榑木野"さんのもりそば。
さすが蕎麦の本場、美味しかったです。


お店のLINEアカウントを友達追加するとビールのサービス有り。
こちらのオリジナルビールとのことで、大変美味しかったです。



食後にスタジアムに移動。
松本駅前のバスターミナルからシャトルバスを利用しました。
J3だと試合日でも路線バスでの移動が多い中、20分間隔の発車で
しかも無料とは、さすがJ1経験チーム。
こういうところからも、チームの勢力が伺えます。

 


松本駅から30分ほどでスタジアムに到着。
初めて来ました、サンプロアルウィンです。
J3ではちょっと見ない客足にビックリ。


スタジアムの東側には、筑摩山地の雄大な景色が広がります。
甲府のスタジアムを思い出す光景。

 

 

スタジアムに入場すると、もうウォームアップが始まっていました。

沼津サポのエリアは、ゴール裏の1/5ほどのスペース。
狭いなー!と思いましたが、人数的には十分な感じでした。
人数的には、沼津サポはメインスタンド含めて100人くらい。
少人数でも、遠方まで足を運ぶ熱意を見せてやりましょう。
私も、中心地からは少し離れたところで応援に参加します。

 

 


しかし相手は、サポーターの人数と応援の迫力でJ1でも評判を呼んだ松本山雅。
実は松本の試合を生で見るのは初めてで、応援を見るのも初だったのですが、
さすがに凄かったですね。。。。
ゴール裏は上段まで埋まっていますし、声援の声量も圧倒的。
ホームとはいえJ3でこれは他では見られないでしょう。
松本サポのチャントが始まった瞬間、沼津サポの何名かが「こりゃ凄いな」と
感心のような苦笑いをしていたのが印象的。
もしかしたら、沼津はここまでの迫力の応援を相手に回すのはは初めてだったかも
しれないですね。天皇杯でJ1と戦ってもここまでの迫力はなかなか出ませんし、
コロナ禍で声が出せなかった状況では雰囲気も出ません。
私も久々に、応援で圧倒的な劣勢を感じました。

 


試合前にスタ飯を堪能。
ビーフケバブを食べました。
美味しかった~~~~!!



さて、試合です。

前半から互いに点を取り合い、終盤までにスコアは2-2
試合時間残り10分で松本が逆転ゴールを決め、ここまでか・・・
と思った矢先、残り5分で沼津が同点ゴール!
さらに1分後にもゴールを決めて再逆転!!
沼津が4-3で劇的な勝利を挙げました。

 

 



いやもうね、大興奮でした。
松本が3点目を決めた時は、試合の流れも会場の空気も松本が勝つ方向に
向かっていて、結末に向けてお膳立ては万端といった感じ。
長くJリーグの試合を見続けてきていますが、あの状況から逆転する
ケースはそうそうお目にかかれるものではありません。
森夢真のシュートがゴールに収まるシーンはスローモーションに見えて、
入った後も信じられなくて「嘘だ!こんなの嘘だよ!」と叫んでました。
沼津サイドの反応としては不適切だったと今になって思いますが、
それくらい予想外だったわけで。。。。
無理を通して道理を蹴っ倒す、これほどの快感は他にありません。
ラストプレーでゴールポストの内側に当たった松本のシュート、
あれ普通なら入っていますよね。あれが外れたことを含めて、
試合のシナリオが最後の最後で書き換えられたことを感じました。

サッカーを見ていてこれほど興奮したのは何年ぶりか。
長年見続けても何年かに一度しか味わえない歓喜をここで味わえるなんて、
この日松本まで沼津を応援しに来て心底に良かったです。
本当に最高の試合でした。

 

 

 

あまりにも衝撃が強い結末に、ひとしきり興奮した後はすっかり放心状態。
シャトルバスで松本駅まで帰ってきた後も得点シーンを思い出しながら
ただただ駅周辺をうろつき、事前に調べていた飯屋のこともすっ飛びました。
かろうじて我に返り、目の前にあった蕎麦屋に飛び込んで夕飯。
昼も蕎麦だったとかそんなことまで考えられなかったです。

でもちゃんと美味しかったです。
松本で食べるお蕎麦は間違いないですね。


帰りはJR東日本の特急で返りました。
E353 あずさ号。


松本発車の時点でかなり混んでいて、途中の甲府駅で全列車満席になりました。
日曜の夜の上りでも満席とは、大盛況ですね。
新幹線がない路線では、特急も現役で大活躍です。


観戦レポートについては以上です。




 

 

 

 

 


ここからはもう少し試合内容について触れてみます。

試合前の私の予想では、ロースコアの試合になる想定でした。
質的には松本が優位ですが、沼津の守備を簡単に攻略出来る程の差があるとは思わず、

松本が押し込みつつ沼津が耐える時間帯が長くなるのかな、と。
しかし開始10分で松本に決定的なチャンスが2回もあり、
立ち上がりの段階で沼津は相当厳しいなと認識を改めさせられました。
特にサイドを割とシンプルに突破されるのは厳しかったですね。

ただ、これまた意外といっては失礼ですが、沼津の攻撃が想像以上に
松本に通用していて、それが前半の2得点に繋がりました。
前線からのプレスを回避された後の松本の2列目、3列目の圧力が弱くて、
沼津が敵陣でけっこうパスを回せたのが主な要因。
試合後の記者会見で松本の霜田監督も言及していて、
「CBが下がってしまって中盤にスペースができてしまった」とのこと。
また、沼津の両WGが外に広く張っていたことで松本のサイドバックが
思い切ってプレスにいけず圧力が弱まった、と。
なるほど、それで右の津久井、左の拳士郎が大活躍だったわけか。
両サイドバックのインナーラップ(最近はアンダーラップっていうんでしたっけ?)も
効果的に作用していましたね。

 

また霜田監督は、「比較的繋ぎたいチームでもウチとやると長いのを蹴ってくる」
と恨み言っぽいことを言っていて、続けて「蹴らせないためには
コンパクトにして雑に蹴られたロングパスを全部拾う」ということも
言っていたんですが、そりゃそうだ。
どんだけ繋ぐチームでもロングパスで攻略できるチームが相手だったら
ロングパスを使いますわな。で、ハイプレスをやるのはセカンドを
拾わせない強度を確保してからだと思うんですが、それが完了していない
状況でハイプレスをやるのはなかなかリスキーかなと思います。


とはいえ攻撃力をきちんと発揮して前半のうちに同点に追いつき、
後半から選手交代で上記のジレンマを解消して見せたのは
選手も監督もさすが松本山雅と言ったところ。
J2で点を二桁取る選手が並ぶ攻撃陣は、J3ではやはり脅威。
後半は終盤まで松本山雅が押し込んでいました。

最後に逆転されていなかったら、松本としては特に問題はない試合。
改善点は前半のプレス連動不足くらいだったのですが、
最後に逆転されたことで課題がちょっとぼかされてしまったかも。

 


沼津はいつもながら丁寧に戦う姿勢が好印象でした。
チームとしての連動性も上がっており、開幕から着実にブラッシュアップが
進んでいるように見えます。この試合ではさすがに守備でかなり手を焼きましたが、
松本ほどの大駒を抱えるチームはJ3には他にあまりないと思うので、
その相手にこの試合くらいやれれば十分でしょう。
この先も楽しみです。
 


今日は以上です。