「男子三日会わざれば刮目して見よ」
ちょっと難しい言葉ですが、意味はシンプルです。
「しばらく会わないうちに、人はぐんと成長していることがある」
「だから、見方を新しくして見直しなさい」
そんな意味です。
最近この言葉がいちばん当てはまるのは、人ではなくAIだと感じています。
半年前の知識。
3か月前の評価。
1か月前の印象。
もう、ぜんぶ古くなっているかもしれません。
今日はそんな「AIの進化スピード」と、そこで見つけた身近なお宝の話をします。
AI推進担当になりました(でも予算ゼロです)
私は今期から、会社のAI推進担当に任命されました。
20年、コールセンターのスーパーバイザー(SV)をやってきた58歳です。
約30名のオペレーターと、60前後のクライアント案件を見ています。
「推進担当」と聞くとカッコよく聞こえますよね。
でも、中身はこんな感じです。
予算は、ありません。
専任の部署も、ありません。
大きな権限も、ありません。
正直、「肩書きだけかい」とツッコミたくなります。
それでも、たった一つだけ大きく変わったことがあります。
これまで個人的に続けてきたAI活用が、正式な仕事として認められたのです。
2年半、ひとりで「AIだ、AIだ」と言い続けた
私がChatGPTを触り始めたのは、2023年の秋でした。
そこから2年半、ほぼ毎日AIをいじってきました。
ChatGPT、Claude、Gemini。
3つとも自腹で契約しています。
毎月、合わせて1万円近くを自分のお財布から出しています。
正直に言うと、ずっと「地下活動」みたいな気持ちでした。
良いと思っても、大きな声で言えない。
便利さを伝えても、なかなか伝わらない。
ひとりでコソコソ動いている。
そんな感覚です。
だから今回、会社のテーマとして動き始めたとき、心から嬉しかった。
ようやく、堂々と話せる。
目標管理にも入ったので、活動のしやすさが段違いになりました。
同じように、社内でひとりでAIを推している人。
きっとあなたも、この気持ちが分かるはずです。
いちばん驚いたのは「無料でも安全だった」こと
ここで、私の「AIに対する認識」が、たった数日でひっくり返った話をさせてください。
実は私、最近まで大きな勘違いをしていました。
今思うと恥ずかしい、こんな思い込みです。
「会社で安全に使えるAIは、有料ライセンスだけだ」
ところが、違いました。
会社のMicrosoft 365アカウントで使うCopilot Chatには、
「エンタープライズ データ保護(EDP)」という企業向けの保護機能がついているのです。
しかも、追加料金なしで、です。
難しい言葉に聞こえますよね。
でも、保証される中身はシンプルです。
・入力した内容が、AIの学習に使われない
・データが、会社のテナント(社内の枠)の外に出ない
・やりとりは暗号化されて処理される
これらをMicrosoftが公式に約束しています。
しかも、組織アカウントでサインインするだけで適用されます。
IT管理者の特別な設定も要りません。
この話を上司のGM(ゼネラルマネージャー)にしました。
すると、GM自身も知りませんでした。
「えっ、無料でそこまでできるの?」
二人で顔を見合わせました。
ここに、私は大きな可能性を感じています。
※エンタープライズ データ保護は、会社の組織アカウントでサインインしたときだけ適用されます。 個人アカウントでは適用されません。また社外秘の扱いは、必ず自社のルールに従ってください。
AIの本当の怖さは「便利すぎる誘惑」にある
ここで、現場のリアルな悩みを話します。
私は3つの生成AIに課金していると言いました。
どれも、びっくりするほど便利です。
でも、絶対に入力できないものがあります。
・お客様の個人情報
・社外秘のプロジェクト情報
・未公開の業績データ
これらは、絶対に入れてはいけません。
正直に告白します。
「ここに顧客データを入れたら、もっと楽になるのに」
そう思ったことは、一度や二度ではありません。
でも、そこは絶対に越えてはいけない線です。
一回の油断が、会社の信用を吹き飛ばします。
だからこそ、必要なものがあります。
会社が「使っていいよ」と認めた、安全なAI環境です。
Microsoft 365とCopilotの組み合わせが、その役割を果たせるなら。
現場は、安心してAIを使えます。
これは、ものすごく大きな意味を持ちます。
「便利だけど危ない」から、「便利で安全」へ。
この差は、天と地ほど違います。
実は、もう全員が「お宝」を持っていた
ここが、いちばん伝えたいところです。
私の会社では、正社員全員にMicrosoft 365ライセンスが付いています。
つまり、こういうことです。
新しいシステムの導入を、待たなくていい。
新しい予算を、取らなくていい。
今ある環境で、今日から始められることが、たくさんある。
たとえるなら、こうです。
「すごいAIツールを探して、家中ひっくり返していた」
「でも、その道具は、最初から自分の机の引き出しに入っていた」
そんな感覚です。
だから私はGMに、こう約束しました。
「Microsoft 365とCopilotでできることを、レポートにまとめます」
親会社からは「AIを活用せよ」という方針が来ています。
でも、具体的な中身は、まだ現場に届いていません。
ルールも。
活用事例も。
おすすめのツールも。
運用ガイドラインも。
上が決めてくれるのを待つだけでは、いつになるか分かりません。
だったら、現場から実例を積み上げる。
私はこのレポートで、システム部門とも手を組み、AI活用の土台を作りたいのです。
2か月前は「使いづらい」と思っていた
最後に、AIの進化スピードの話に戻します。
実は私、今年の3月に1か月だけ有料Copilotを使いました。
そのときの正直な感想は、こうです。
「うーん、使いづらい……」
プロンプト(指示文)を細かく作り込まないと、ほしい答えが出ない。
ChatGPTやClaudeなら、ざっくり指示しても、対話しながら直せます。
でも当時のCopilotは、ふんわり指示すると、見当違いの答えが返ってきました。
正直、ガッカリしました。
ところがです。
今回あらためて、Microsoftの公式動画やウェビナーを見て、腰が抜けました。
以前と比べて、
・できることが増えている
・操作が分かりやすくなっている
・他の業務との連携が強くなっている
・実用レベルがぐっと上がっている
たった数か月で、別人のように成長していたのです。
まさに、
「AI、三日会わざれば刮目して見よ」
この状態でした。
まずは、今日5分だけ触ってみよう
AIは、毎週のように進化しています。
「前に使ったけど、ダメだった」
その記憶、もう古いかもしれません。
そこで終わらせるのは、もったいなさすぎます。
私はこれから、いろんな業務でCopilotを試していきます。
議事録づくり。
報告書づくり。
研修資料づくり。
FAQの整理。
ナレッジ管理。
どこまで現場を楽にできるか、今からワクワクしています。
最後に、今日からできる3つの行動を置いておきます。
① まず、自分の会社にMicrosoft 365があるか確認する
総務やシステム部門に、ひとこと聞くだけでOKです。
② あれば、Copilot Chatを5分だけ開いてみる
「今日の会議の議題を3つ整理して」など、軽い指示で十分です。
③ 便利だと感じたら、まわりに一人だけ話してみる
ひとりで抱えず、仲間を増やすのが推進のコツです。
大げさな準備は要りません。
5分の好奇心が、半年後のあなたを大きく変えます。
あなたが思っている以上に、AIは進化していますよ。
最後に、ひとつだけ。
「無料のAIがあるのは分かった。でも、どうやって上司やシステム部門を説得すればいいの?」
そう悩む方に向けて、私が今まさに会社で仕掛けている「泥臭い戦術」をnoteで公開しています。
綺麗な成功事例ではありません。
予算ゼロ・周知ゼロから「共有Excelの1行」で突破口を開く、現場のリアルな作戦メモです。
同じように壁にぶつかっている同志の方は、ぜひ覗いてみてください。
そして、一緒に現場からAI活用を広げていきましょう。
👇予算ゼロ・周知ゼロ。58歳・非エンジニアの僕が、無料Copilotを現場に下ろすために仕掛けた「泥臭い社内政治」
[ここにnoteのURLを貼る]



