【住宅建築中の仕様変更とは?】
今日はクリスマス・イブですね?枕元に靴下を置いて寝ましょう(笑)
街並みを見ていると、様々なデザインの家があります。これからマイホームをお考えの施主様にとっては、夢が広がる家もあると思うんです。しかし「夢」が「現実」になる時には、悩まれる事も多々あったかも知れません。
何もない状態から始まるのが住宅建築ですから、"どうなるのか?"が施主様には見えないんですね?時には、想像すら難しいと思うんです。
(。-_-。)
ようやく着工して、基礎が出来ても…よく分からないでしょう。
外観のデザインや間取りなどは図面やCGパースで想像が可能ですが、もっと細かな部分となると理解が難しいのではないでしょうか?住宅は大きな立体ですし、細部までをイメージするのは大変です。
その結果、建築が始まってしまってから「ここをこうしたい」という希望が出てきてしまう事も、時にはあります。せっかくのマイホームですから、出来れば叶えたいですよね?
そんな"工事中"に出てくる ご希望で多いのが、壁の「ニッチ」だったりします。壁の厚みを利用した、ちょっとした飾り棚です。ここに何か飾ると、生活に潤いが出ますよね~ ♪( ´▽`)
「ニッチ」を利用した調味料入れや、小さな手洗いも造れちゃうんです!
何だか簡単に出来そうなので工事が始まってから「造って下さい」と言われがちなニッチですが…予定に入っていない新たな造作工事となってしまいます。つまり、ニッチの為の材料や大工の手間が "増える"事になるんですよ?
追加工事の扱いとなり、費用が発生する場合が多いでしょう。
まぁ…1つくらいなら、頑張っちゃう事もありますが (;^_^A
しかし、どうしてもニッチが出来ない時もあります。それはニッチを希望された場所が "耐力壁"の場合なんです。このように、壁の中に「筋交い(筋違い)」が入っているんですよ~!
木造軸組工法の建物には、筋交いが入ります。木材を斜めに取り付けてあるのを ご覧になった事があると思いますが、そこには「ニッチ」をつける事が出来ません。ですからプランニングの段階で、いかに間取りなどを把握しておくか?これが大切だと思います。
そして出来れば "あらかじめ" ニッチを希望する場所を決めておく事なんです。そうすれば、そこに筋交いが入らない様にする事も可能となります。
また、ニッチだけではなく工事中の現場を見ていると、何だか「出来そう」な事が浮かんでくると思うんです。例えば…広々した屋根裏を見ると、ハシゴを付けて小屋裏収納が造れそうに思えませんか?そうなると「今なら出来るかも知れない、言ってみよう」となるでしょう。
そのお気持ちは よく分かります。もしかすると、もっと大掛かりな仕様変更もあるかも知れませんね?
でも、見えない部分で工事の"段取り"は進んでいます。 !(◎_◎;)
パッと見た目は"出来そう"でも…実は、すでに手配が "終わっている"場合もあるのです。そうなると、いくら施主様からの ご希望であっても、実現は難しくなります。
あるいは…手配が済んでいる部分の、取り消しや変更の費用を払ってでも希望を叶えるか?という事になりますので、おすすめは出来ません。いずれにしても、工事途中の仕様変更にはリスクが伴いやすいのです。
そのようなリスク回避の為にも、契約前のプランニングには充分な時間を掛けましょう。完成するまで "見えない"のが家づくりですし、しっかりイメージを掴めるまでは焦らない事が大切です。