2008・10・18~19 リバティー大阪
ハルモニ(おばあちゃん)がボケた!彼女の変貌ぶりにうろたえる母と孫娘。
次々に失われてゆく彼女の記憶、そして閉ざされていた若き日の記憶…
海を越え済州島より渡ってきたハルモニの、誰も知らなかったひたすらな半生が、そこにあった…
【感想文より】
・マダン劇が非常に良かった。当時の植民地支配時代の日本の非人間的で暴力的な様子と、関東大震災の状況がはっきりと表され、強い集中力をもって鑑賞致しました。強烈でした。休憩後の「ゆらぐ」で対照的に「平和で平凡な現代」に時代が変わったのも良かったです。でも、阪神・淡路大震災後の流れが大変良く、特にハルモニの表現部分が最重要なので平凡な現代の所が少々長すぎるように感じました。ハルモニの悲劇的な回想部分などを、もっと深く・長く味わえると、更に魂に訴えかけるのではないでしょうか。それ程ハルモニが素晴らしく、また、すごかったからです。
・自分が想像していたのと全然違ってて、過去に起こった出来事を知らなければいけない事、その事実を知り前に進む事、そして新しい命の誕生がどれほど素晴らしい事なのか。オモニは自分の命が無くなっても自分の子供だけは守るという強い気持ち、その全てに感動をもらって自分の成長ができ、これからもチョソンサラムとして生きていく強い気持ちを持てたことを感謝します。
・第1回から見ていますが、昔と比べてエンターテイメント性は多くなった感がしました。今回の演劇は2時間半ほどやっていましたが、もう少し短くしたほうが見てる側もだれないし、伝えたい意図が明確になったと思います。途中これは別にいらないのでは?と思ったシーンも多々あった。
2つの震災については忠実に当時の状況を表していたと思います。関東大震災の当時の日本人の朝鮮に対する蔑視と、阪神大震災でのお互いの助け合った心、温かみが感じられるシーンでした。関東大震災から85年!100周年までには政府からの謝罪があらねばと思いました。
・前半の中庭があってこその後半の感動があるなぁと思いました。歴史の事実も踏まえながら「今」の在日の姿も伝わる内容でした。最後の「オモニ」の叫び、胸に響きました。ツライ過去、恐ろしい虐殺があったのは事実です。そこから眼をそらさず前向きな未来を築くことができればと思いました。ありがとうございました。
・今年4・24の集会で初めて貴団のマダン劇を知りました。楽しく有意義な演劇形態が気に入りました。「ゆらぐ」は、ハルモニには「マダン劇 記憶」に象徴されるアイデンティティーの原点があるけれども、2世・3世は済州島で「オモニ」と声を出して偲ぶことを通じてアイデンティティーを求めざるをえないような切ない幕切れが印象に残りました。
・ほんまに泣かせていただきました。言葉にうまくならないのですが。神戸の震災と関東大震災の話がリンクしていて当時の大震災に起こったことが今お生きる私たちにも決して無関係でないことを知ることができて、とても良かったです。何故自分がここにいるのかを、とても感じさせるお話でした。ありがとうございました。
・お疲れ様です!今回も良かったです。本当に、本当に。「4・24の風」も‘記憶‘を大事にされていて‘タイムスリップ‘することで‘過去‘と‘現在‘をリンクさせていたと思いますが、今回は‘記憶‘そのものを‘現在‘の私たちに、まさに差し迫ったものとして突き付けられたように思います。阪神大震災を経験した私としては、今になってあらゆる文献や記録を読み返してみると、かつての関東大震災の朝鮮人虐殺を想起した在日1世のハルモニがいたと、文章として目にしたことがあり自分が震災に対して‘被害者‘目線でしかいられなかったことを恥ずかしく思ったことがありました。‘あの時‘の記憶がよみがえざるを得ないハルモニのことを、常に胸にとどめておかなければと思います。ハルモニが語りたくない‘記憶‘、その沈黙も今日はとても胸がつまりました。本当に熱演でした。ハルモに役も意外性がありつつ、はまっていました。また、次の公演も楽しみにしております。ありがとうございました。
