僕の直近の制作の「WAR」について話します。
作った時は音だけを聴いてもらおうと思ってコメントは控えていましたが、半年経ったので制作過程をお話ししようと思いました。
この曲は1986年(17歳の時)にtaishoが東京から送ってくれた新曲候補のデモ音源に入っていました。
これがその音源です。
https://youtu.be/jEuWyiAjcxw?feature=shared
もらった時、早速検討を始めて、サビ直前のBメロはカットしようと思いました。
後半に一回だけがいいと。
そしてサビは「WAR」という解釈にし、
スネアで「タッタカ、タッタカ」と刻む演奏にしようと決めていました。
全体的なトーンは「イギリスの濡れた森」のようなイメージで。
でも、それを実現する前に解散。
その後、dogfightのファーストアルバムでこの曲を聴きました。
「そうかぁ、この曲仕上げたんやなぁ」
と思いました。
僕の思っていたのとは違う形で。
どちらがどうということではなく、
同じ曲でも人によって受け取り方が違うし、だから色々な人がいるって素晴らしいという意味です。
NAOKIさんのアコースティックでのギターソロや、ドラム、ベースのタイトで渋い演奏は「なるほどなぁ、さすがやなぁ」と思いました。
その後、taishoと再会でき、自分のこの曲のイメージを伝えることが出来ました。
「イギリスの森」というのはtaishoのイメージにも合っていたので、いつか作れたらいいなと思いました。
ただ、dogfightでリリースされた曲を出すっていうのは、アカンやろうと思ってたんです。
その後、taishoのソロ音源の復刻を3曲やり、どうしてもロックなWDRSの楽曲が作りたくなって、ふと、このデモテープを音源化することを思いつきました。
taishoソロで、弾き語り音源に後から演奏をつけて作品にするというのに少し慣れて、出来るような気がしたので。
まずは「Everybody」を作って、これで完全に出来るという感想を持ちました。
こうなると、どうしても心残りの「WAR」が作りたくなった。
17歳の時に思っていた通りの「別物」として出すなら許してもらえるかな、と考えました。
taishoに相談したところ、賛同してもらえたので作ったのが、既にアップ済みのこちらです。
https://youtu.be/54SayQTvumc?feature=shared
17歳の時に思っていたアレンジと、空気感通りに作ったので、これは反則無し(笑)と思います。
反則無しというのは、その後の成長要素を入れていないつもりなので、17、18歳でレコーディングしていても、この仕上がりになったという意味です。
むしろ、よく若返って当時作ったように出来たなと思います。
それだけ募る思いがあったということでしょう。
dogfightのバージョンをご存知の方は、この「WAR」を聴いてどう思われたでしょう。
優劣とかは必要ないんです。
そして、好みはもちろんあると思います。
僕は「違う」ということだけ伝われば嬉しいです。
それが、僕が音源を作る、ということであり、僕がこの世に存在していい理由だと思えるので。
いま、taishoのソロの弾き語り音源をアレンジして演奏をつけようと、4曲を候補にして検討しています。
今回、最低一曲はkochiに手伝ってもらいます。
弾き語りとは、また違う世界が表現できるよう頑張ります👍
chuma@WDRS