久しぶりの「こんな音源出すんかい」シリーズです(笑)

今日はアルバム1986のリマスタリングにちなんで、
このアルバム制作の一番最初に、コンセプトとして作ったデモ音源をアップします。
(先日、久しぶりに発見して、面白かったので載せることにしました)


メンバーに選曲と全体の雰囲気をつかんでもらうために作ったものですから、音程外し、ギターミス等、多々ありますがご容赦下さい。

15分間止めずに一発録りしたものです。

だから途中でトチったからといって、やめられないのです!(笑)


録音したのは2013年の12月31日(大晦日)だったようです。

ここから三年の月日を経てアルバムはリリースされました。

さらけ出しバンドならではの、こんな音源のアップ。
余興としてお楽しみ下さい♪




以下、このデモの解説です。

【アルバム全体について】
まだ「1986」というコンセプトが無い時でした。1986のコンセプトは、「もしあの時解散していなかったら、こんなアルバムを作りたかった」です。

このデモの時は、候補曲30曲以上の中で、特に聴いてもらいたい曲を中心に選び、その中で曲順を考えてこの配曲としました。

「1986」のコンセプトではないので、少し大人な選曲になっていますね。


【曲解説】
①Do Do Do Wah Wah Wah
taisho原曲のchumaエッセンス添えです。
(一緒の場で作った訳ではないのでこういう表現になってしまいます)
もしSpirit3を作っていたなら、必ず一曲目に入れていたであろう曲です。
大好きな「夕焼け系コード進行(と勝手に呼んでおります)」を多用しているので、とても好きなんですが、「1986」にはキャッチーすぎて収めどころがなく、流れました。
ライブDVDには収録されていますね。
いつか音源にしたい曲です。

②Lonely War
早っ!
全体の構成を考えて早いテンポで行くつもりだったようです。
まだ仮の歌詞さえもないデタラメ英語です。
ギターもつまづいて、、、恥ずかしい(笑)

③To The One
なんと3曲目!
アルバム「1986」のラストなので、すっかり最後の曲というイメージになりましたが、この時はアルバムの早い段階でパンク・スピリットを表現するために前に持って来ていたようです。
この時はまだエンディングでスローにするアレンジの構想はありませんでした。

④荒野に咲く薔薇
この辺りでマイナー調の曲を、ということで入れていました。
まだ「ブルース・リー映画の主題歌」と呼んでいた頃で、歌詞もありませんでした。

⑤(仮題)Hey Mister!
こちらもtaisho原曲のchumaエッセンス添えです。これは未発表曲ですね!
この曲は、エアロ・スミスや、ハートのようなハードロック・バラードにするつもりでした。
そして十二弦アコギを使いたいなぁ、というイメージを持っていました。
改めて聴くと「新鮮でエエやん!(笑)」と思うんですが、当時はあまり盛り上がらなかったので本番には入りませんでした。

⑥昭和ロックンロール
この時はまだ、サビでEからAに行っていないバージョンだったんですね。
のにちAに行ったことでスタンダードな感じにはなりましたが、ロックンロール感が増したように思います。
あ、それで「昭和ロックンロール」なのか?!(笑)

⑦トワにトモよ
夏にstoriesでこの曲を出していましたが、アルバムへの収録も考えていたようです。
歌詞をトチって半笑いになっているのはご愛嬌ということで(笑)

⑧Live Tomorrow
taishoに歌って欲しいなぁと思って作った曲でした。これも未発表ですね!
当時、これもほぼ話題に上がらず消えました。
WDRSっぽくなかったかも知れませんね(笑)

⑨都会の波に呑まれて
taisho節ど真ん中の曲ですね。
この曲を選んでいる辺りで、1986とは随分違うコンセプトだったということが分かります。
アコースティックライブの音源がYouTubeに上がっていますが、こちらもまだ音源にはなっていません。
そういう未発表曲、まだまだ沢山あるんですよ♪

⑩ワンウェイボーイ
最初はこの曲をアルバムの締めで考えていたんですね。
この時のイメージはまだアコースティックではなくて、エアロスミスのようなロックバージョンでした。(サビがそんな感じでしょ?笑)

このアレンジのように、アルバムが終わったと思ったら、また始まった、という「しつこさ」をやりたかったんですが、ワンウェイボーイは先に限定配布CD でリリースしましたので、代役が「to the one」になりました。

その時、to the oneの最後に現在のアレンジが加わった訳です。
結果的にto the oneにもひねりが加わって、良かったんだと思います。



さて、拙いデモで大変恐縮でした。

最初はこんなところから始まり、沢山の人のアイデアと努力を集めてアルバムという作品になります。

考えて見れば、このデモも、リリースする音源も、「音」というのは、一筆書き出来る一本の波線でしかありません。

作品づくりというのは、その一本の線をより美しく、より感動的にするための努力なんだなと改めて思いました。


「1986」のたった一本の線に拘りまくったリマスターバージョンも、近日中に公開されます!

そちらも是非聴いてみて下さい。

chuma@WDRS