アメリカングラフィティ・・・、アメリカの落書き
僕が高校生の時、大好きだった映画。
それこそ、夏休み中、毎日、毎日、飽きもせずに見た。
舞台は1962年の夏。
まだケネディー暗殺も、ベトナム戦争も知らない、アメリカンドリーム最後の年だ。
高校を卒業する若者達の旅立ちの最後の一晩を、
それこそ落書きのようにつづった映画だ。
まだ無名監督だったジョージルーカスが、自分の青春時代を投影した映画だという。
彼女を捨てて町を出るといっていた若者は、彼女のために残る決心をした。
町を出るか悩んでいた若者は、不良グループや、ウルフマンジャックとの交流で逞しさを得て、外の世界に旅立つことを決意する。
そして、映画の最後に若者達のその後がテロップで流される。
あるものは保険外交員になり
あるものは作家になり
あるものは交通事故で死に
あるものはベトナムで戦死した・・・
若かった僕は、青春とはそのようなものだと刷り込まれた。
いつまでも青春は続かないんだと・・・。
しかし、今はそうは思わない。
誰でも、
いつからでも、
青春時代は始められる。
それは、自分の心が決めているだけだ。
「できもしないことを、できると信じて疑わない」のが青春・・・。
それを大人は「無知」といい、「若さ」といい、「夢」という。
43歳からだって青春はできるさ!
だって、60歳になれば「43歳の頃は若かった。」
80歳になれば「60歳の頃は若かった」と、僕は言うに違いないのだから。