2020年3月公開の
「映画ドラえもん のび太の新恐竜」
で
Mr.Childrenさんがダブル主題歌を担当。
この『 君と重ねたモノローグ 』
と
『 Birthday 』
ハッキリと覚えている。
小学4年生の時、両親が僕にドラえもんを買ってきてくれた。
家に帰り、自分の部屋のベットに寝転ぶと、
頭上にある小さな棚に1巻から5巻がきれいに並んで置かれていた。
そしてそれを僕は複雑な思いで受け取った。
なぜなら、当時僕は勉強を全くしない子供だった。
宿題なんかした事がない。
漢字も書けなければ、読書もした事がなかった。
当然、通知表に刻まれる数字は体育以外は1と2で埋まった。
それを見兼ねた両親はきっと「しっかり勉強しなさい」
そう言いたかっただろう。
でも、そう言ったところで、
素直に勉強するはずがない事をわかっていて、
「宿題しなさい」でも、「読書しなさい」でもなく、
「まずはここから始めましょうね。はい、ドラえもん」
そんな気持ちで買ってきたのだろう。
そして、その複雑な親の心情を子供ながらにキャッチした僕は、
逃げ場をなくした気持ちになって、しばらく読みも開きもせず、
並んだ背表紙の1から5の数字を眺めていた。
警戒心の強い猫にオモチャを与えた時のそれのように、
僕は3日後くらいにドラえもんを恐る恐る開き、
その後、我を忘れ夢中で読みふけった。
僕にとってはじめての読書。
はじめて好きになった本。
はじめて感動で泣いた本。
それ以来、背表紙の数字は増えていき、
棚に入りきらないくらいのドラえもんが並んだ。
中2の夏に音楽と出会うまで。
本当はその後も、
僕の人格形成に関わるドラえもんとのエピソードがあるのですが、
長くなるのでこの辺でやめておきます。
ドラえもん50周年、そして僕も50歳となる年に、
運命の再会ができた事に心から感謝です。
のび太にとってのドラえもんのように、
「ドラえもんという存在が、ストーリーが、プロジェクトそのもの」が、
弱く情けない自分に寄り添ってくれているのだと、
改めて噛み締めながら、
音楽でドラえもんに携わらせてもらいました。
絶対観てくださいね。
聴いてくださいね。
Mr.Children 桜井和寿
面白い構成ですよね。(ぜひ、最後の最後まで ♪ )
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作詞:桜井和寿
作曲:桜井和寿
また会おう この道のどこかで
ありがとう この気持ち届くかな
果てしなく続くこの時間の中で
ほんの一瞬 たった一瞬
すれ違っただけだとしても
誰かにとっての完璧(パーフェクト)は
誰かにとっての不完全
違う場所から覗いた景色は
こんなにも こんなにも
素敵なもので満ちてる
僕を閉じ込めていたのは
他でもない僕自身だ
その悔しさと その希望に気付かせてくれたのは君
僕に翼は無いけれど
今なら自由に飛べるよ
心の中 その大空を 君とどこまでも飛んで行こう
いつしか僕も歳を取り
手足が動かなくなっても
心はそっと君を抱きしめてる
いつまでも いつまでも
君の頭撫でながら
鏡に映った自分の
嫌なとこばかりが見えるよ
恵まれてる 違う誰かと
比べてはいつも 諦めることだけが上手くなって
それでも前を向けたのは
君と重ねたモノローグが
孤独な夜を切り裂きながら この心強くするから
僕に翼は無いけれど
君となら高く飛べるよ
光が射す その大空を 風の詩を聴きながら飛んで行こう
また会おう この道のどこかで
ありがとう この気持ち届くかな
果てしなく続くこの時間の中で
ほんの一瞬 たった一瞬
すれ違っただけだとしても
君は僕の永遠