2008年リリースの32枚目のシングル
『 GIFT 』のカップリング。
字余り気味にたたみかけられ
荒々しく歌われていて
フォークソングにブラスやバンド・サウンドを加えた
Mr.Childrenさんの新機軸のような曲ですね。
どこにでもある風景。
いつも見かける風景。
桜井さんが実際によく通る横断歩道で見た風景を
その場で書き留めて作詞した曲だそうです。
日頃から、移動中などにも
メロディや詞が浮かんできて
「日常が見えるじゃないですか、車に乗っていると。
僕だけの日常じゃなくて
いろんな街の日常とかが見える。
僕の歌はそんなところから生まれてくるわけだし。 」
ギターケースを抱えた少年
今は名もなき少年かもしれないけど
無限の可能性を秘めた彼らに
いつかの自分の姿を重ねたんでしょうね。
そして、この曲は
2011年に過去の作品を新たにレコーディングし直した
『 Split The Difference 』を象徴する曲として
劇的に生まれ変わりました!
『 Split The Difference 』 は
2010年公開のドキュメンタリー映画で
翌年にDVD&CD化されました。
そして
公式チャンネルでも公開されていますので
その前に
こちらがカップリングバージョン
桜井さんのコメント
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作詞:桜井和寿
作曲:桜井和寿
目の前を横切ろうとするその老人の背中はひどく曲がっていて
歩く姿をじっと見ていると足が不自由であることがわかる
かばい続けてきた足のせいか それとも
思うように動かぬ現実にへし曲げられた心が
背中まで歪めているのだろうか?
横断歩道を渡る人たち
僕は信号が変わるのを待っている
昨日の僕が 明日の僕が
今 目の前を通り過ぎていく
目の前を颯爽と歩くその女のスカートはひどく短くて
ついつい目が奪われてしまう 強い風でも吹かぬものかと
そんな視線に気が付いたら きっと彼女は僕を睨みつけてくるだろう
「自分の為にしてるだけ」だと
「誰かの気を引きたいわけじゃない」と
横断歩道を渡る人たち
僕はハンドルを握り締めて見ている
昨日の僕が 明日の僕が
今 目の前を通り過ぎていく
イライラした母親はもの分かりの悪い息子の手を引っ張って
もう何個も持ってるでしょ!?と おもちゃ屋の前で声を上げている
欲しがっているのはおもちゃじゃなく愛情で
拒んでるのも「我慢」を教えるための愛情で
人目も気にせず泣いて怒って その親子は愛し合っているんだ
横断歩道を渡る人たち
僕はフロントガラス越しに見ている
昨日の僕が 明日の僕が
今 目の前を通り過ぎていく
ギターケースを抱え歩くその少年は仲間と楽しげに話している
好きな音楽の話か それとも好きな女の子の話か?
そのギターで未来を変えるつもりかい?
それならいつか仲間に入れてくれ
僕だって何もかもをもの分かりよく
年老いたくはないんだ
横断歩道を渡る人たち
僕は信号が変わるのを待っている
昨日の僕が 明日の僕が
今 目の前を通り過ぎていく
昨日の僕が 明日の僕が
今 目の前を通り過ぎていく
