優雅なストリングスに乗せて
別れた恋人に優しく語りかけるように
ほろ苦い思い出を歌うミディアム・ナンバー。
ホーンの音色が、セピア色の記憶に淡い色をつけていくような
歌詞に攻撃的な言葉がまったくないのが
逆に印象的ですね。
作った人(=桜井さん)の空気感がそのまま現れているような
佇まいそのもの
すごく普通に、そこにあるもの。
「これは自転車に乗りながら作りました。
♪やわらかい風が吹いたら~、って、そのまんま(笑)。」
『 箒星 』のカップリング候補として出てきたものでしたが
結果的にはアルバムのみの収録になりました。
最初にこの曲を桜井さんから渡された時のメンバーの印象は
“ 可愛い ” 感じだったそうですが
プロデューサーの小林さんからは
“ 大人っぽい感じ ” のアレンジの方向性で、というのがあり
それを受けて、メンバーで作っていったそうです。
なんだかアウトロが意味深ですよね・・・
まるで何かの警笛のような。。。
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作詞:桜井和寿
作曲:桜井和寿
やわらかい風が吹いたら ふと目を瞑って
元気で過ごしてるかな?
そんなことを思うんだ
君の自転車の後をジョギングして
かけてく遊歩道 それで嬉しかった
何気なく笑い合えたな 会話なんてなくたって
忙しく過ごしてるかな?
風邪なんかひいていないかな?
君が抱いてた悲しみ 寂しさ もどかしさ
何にもしてやれなかったなぁ それが悔しかった
もっと大きな器で もっと優しくて
そういう僕なら君を救えたろうな
世知辛い時代だとアナウンスされてるけど
君と過ごした時間があるから 僕は恵まれてるって言える
始まりも終わりも どこかあやふやで
頭の切り替えが 上手くいかないまんま
何気なく笑い合えたな 今もそうならいいな
忙しく過ごしてるかな?
誰かと出会っているかな?
やわらかい風が吹いたら
また目を瞑って
元気で過ごしてるかな?
そんなことを思うんだ
やわらかい風が吹いたら…
やわらかい風が吹いたら…