バラバラに散らばったパズル
1996年、Mr.Childrenさんは
苦しみを背負い、それごと『 深海 』へと潜っていきました。
それから9年
自らプールへと足を運び
水の中へ潜り
そして、その苦しみを
「生きてるって感じ」と言い切りました。
苦しみを、楽しむことができるようになった。
痛みからも、過ちからも
目を背けないで
日常を覆い尽くす大きな感情のうねりを
解き明かしたくて
もがいて、もがいて
その先にあるであろう “ 愛 “ を信じる
新鮮であればあるほど脆く
関係が熟れていけばいくほど壊れやすい
とても残酷なリアリティーを
愛から逃げられずに生きる僕らの日常を形成する表裏
水のゆらぎ、暗闇、混沌、世界の果て。
その中に見出される、確かな、希望の明かり。
「愛の歌」 は 「生きる歌」
「今回、1曲1曲が濃いアルバムだと思うんですけど
この曲はその中でも、いちばん肩の力が抜けていて
かつ多くのことを表現している気もしますからね。
レコーディングもうまくいきました。
このアルバムが完成するまでのこと
そのすべてを、この1曲が見せてくれているとうか
特に自分たちが口に出して確認し合ったわけじゃないけど
なんとなくそれらのことを投影させながら
レコーディングしてた気はしますね。 」
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実際の歌詞カードです。 ↓ ↓
作詞:桜井和寿
作曲:桜井和寿
バラバラに散らばったパズルが
床でふて寝している
恨めしそうだけれどどうしようもない
どれが元通りの形かは
もはや知りたくもない
これはこれで結構芸術だ
無造作の中に潜んだ意識を知ろう
赤 白 青 黄色
そうだ 冷えたビールを飲もう
金と黒のラベル選んで 出来るだけ一息で
あぁ あぁ あぁ あぁ 生きてるって感じ
調子良さそうだねって言われたら
そんな気もしてくる
畳んでおいた羽が開きそうになる
「傷つきやすそうに見えるでしょ案外強いのよ」
君の言葉いじらしくて泣きそうになる
ピアノ叩いても音しか出ない
君に届くはずない
そうだ 明日プールに行こう
澄んだ水の中 潜水で泳いで
苦しくたって 出来るだけ 出来るだけ
遠くまで あぁ あぁ あぁ
あぁ 生きてるって感じ
あぁ 生きてるって感じ
