夏を感じさせる爽やかなアルペジオで幕を開ける
ポップ・ナンバー
鮮やかなサウンドに
若干の湿度を帯びたメロディ・ラインを乗せた
Mr.Childrenさんならではの一曲。
目や耳じゃないところを使って
さまざまに ゛擬態 ” したものの本質を見抜くんだ
というメッセージ・ソング。
「このアルバム」は
リリース直前まで
タイトル、収録曲、ジャケット写真などが
まったく発表されることはなく
真っ新な状態で「このアルバム」を耳にすることになり
聴いた時に
目の前に広がった景色や匂いなど
その時に感じた「なにか」を
自分が信じることによって
その人のすべてが始まっていくような
そこには
正解も不正解も存在せず
どんな状況であっても
どんな時代であっても
まずは自分を信じて前へ進んんでいこうよ
と、Mr.Childrenさんに
語りかけられているような
本アルバムのリード曲。
謎のCMの「トビウオニギタイ」というのは
この曲の1フレーズだったと知ります。
初聴で「これぞミスチル」という
明るく爽やかな疾走感と
切なくて痛々しい表情を併せ持っている
Mr.Childrenさんにしか作ることの出来ない
大人のポップソング。
もともと『擬態』は
Bank Bandで共演しているSalyuさんに提供するつもりで書かれた作品らしいですが
「作っていくうちに、やっぱりヒトに提供するのは
もったいないなぁと思うようになって(笑)」
それでMr.Childrenとして発表することになったそうです。
公式ライブ映像です。 ↓ ↓
一番の歌詞「アスファルト」
二番の歌詞「効きますと」
で、しっかりとちゃっかりと韻を踏んでいますね。
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作詞:桜井和寿
作曲:桜井和寿
ビハインドから始まった
今日も同じスコアに終わった
ディスカウントして山のように
積まれてく夢の遺灰だ
あたかもすぐ打ち解けそうに親しげな笑顔を見せて
幽霊船の彼方に明日が霞んでく
アスファルトを飛び跳ねる
トビウオに擬態して
血を流し それでも遠く伸びて
必然を 偶然を
すべて自分のもんにできたなら
現在を越えて行けるのに。。。
相棒は真逆のセンスと真逆の趣味を持って
アリキタリなことを嫌った
なんかそれがうらやましかった
ムキになって洗った手に
こびりついてる真っ赤な血
いつか殺めた自分にうなされ目覚める
“効きます”と謳われたあらゆるサプリメントは
胃の中で泡(あぶく)になって消えた
デマカセを 真実を
すべて自分のもんにできたなら
もっと綺麗でいれるのに。。。
富を得た者はそうでない者より
満たされてるって思ってるの!?
障害を持つ者はそうでない者より
不自由だって誰が決めんの!?
目じゃないとこ
耳じゃないどこかを使って見聞きをしなければ
見落としてしまう
何かに擬態したものばかり
今にも手を差し出しそうに優しげな笑顔を見せて
水平線の彼方に希望は浮かんでる
アスファルトを飛び跳ねる
トビウオに擬態して
血を流し それでも遠く伸びて
出鱈目を 誠実を
すべて自分のもんにできたなら
もっと強くなれるのに。。。
現在を越えて行けるのに。。。