これから「来る未来」 = 「 くるみ 」
を擬人化して、語りかけているような歌
そして「 未来 」の逆 = 「 過去 」
優しく、とてもメランコリックですね。
「 未来が来ると同時に、
未来が来ると捨てなきゃいけない過去もあって。
その間で凄く揺れている人間と “思い”
っていうのは、
凄く普遍的なものだなと思ったし
それを歌にしてみたいなあと思って。
聴き手にはなるべく僕の顔とか、
Mr.Children が演奏しているということを
想像しないで聴いてもらいたい曲
きっと誰にでも
自分の人生を振り返った時に
とても大事な人という存在があると思うんです。
そしてその人を想う時は
その人と接していた頃の自分のことも
きっと好きだったと思うんですよね。
だからこの歌では
“くるみ” という女性に語りかけている。
同時に自分が素敵だと思っていた
過去の自分に対しても語りかけている。
そしてその頃の自分から見て
今の自分はどうなんだ?
と問いかけて
確かめるという感じです。
決して後ろ向きではなくて
前を見つめて書いた歌です。 」
それから、やっぱりMVがいいですね。
感動作です。
「Mr.Children」の結成前日のことも描かれていますし(?)
公式MVです。 ↓
2003.11.19リリースの
『 掌 』との両A面シングル
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作詞:桜井和寿
作曲:桜井和寿
ねぇ くるみ
この街の景色は君の目にどう映るの?
今の僕はどう見えるの?
ねぇ くるみ
誰かの優しさも皮肉に聞こえてしまうんだ
そんな時はどうしたらいい?
良かった事だけ思い出して
やけに年老いた気持ちになる
とはいえ暮らしの中で
今 動き出そうとしている
歯車のひとつにならなくてはなぁ
希望の数だけ失望は増える
それでも明日に胸は震える
「どんな事が起こるんだろう?」
想像してみるんだよ
ねぇ くるみ
時間が何もかも洗い連れ去ってくれれば
生きる事は実に容易い
ねぇ くるみ
あれからは一度も涙は流してないよ
でも 本気で笑う事も少ない
どこかで掛け違えてきて
気が付けば一つ余ったボタン
同じようにして誰かが 持て余したボタンホールに
出会う事で意味が出来たならいい
出会いの数だけ別れは増える
それでも希望に胸は震える
十字路に出くわすたび
迷いもするだろうけど
今以上をいつも欲しがるくせに
変わらない愛を求め歌う
そうして歯車は回る
この必要以上の負担に
ギシギシ鈍い音をたてながら
希望の数だけ失望は増える
それでも明日に胸は震える
「どんな事が起こるんだろう?」
想像してみよう
出会いの数だけ別れは増える
それでも希望に胸は震える
引き返しちゃいけないよね
進もう 君のいない道の上へ
