6月の中旬、蛍が見たくて短い旅をした。
今年は梅雨らしい梅雨で雨が多く、
前日まで雨降りで蛍舟は無理だろうと思われたが、
午前中には雨は上がり、
温泉宿に着いた時は蒸し暑くこそなかったが、
蛍が好みそうな湿度の高い夜になりそうだった。
少し部屋で落ち着いてから露天風呂に入った。
お湯がつるつるで気持ちいい。
早めの夕食をとった後、
蛍舟の待合所になっている道の駅に向かう。
夕日に染まった雲がきれいだ。
待合所で手続きを済ませるとゆずワインをくれた。
バスに乗り込み蛍の飛ぶ川へ・・・・
陽が落ち船着場も闇に包まれていく。
橋の上から川を見下ろすと・・・・・・
あっ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 蛍 ・ ・ ・
さすがにカメラには撮れませんでした。
で、
迷い飛んできた蛍を捕まえ携帯で撮ってみた。
懐かしい指についた蛍の匂い・・・
触ると死んだふりをすることも思い出した。
時間が来て蛍舟に乗る。
船頭さんがゆっくりと棹をさして川を下っていく。
両岸の木や草の中に、
星のない真っ暗な夜空に、
冷たいとろりとした水面に映るはかない光。
以前に見た日田の蛍の群舞とは数こそ比べ物にならないが、
手を伸ばせば届きそうで、
遠く近く光り消える蛍の中を行く船も良かったです。
船を下りたら・・・
幻想の世界から現実へ、
竹やぶの中を提灯に道案内され抜け出しました。
帰りに近くの蛍の多い川を教えてもらい、
川原に降りてしばしぼーっと蛍を眺め宿に帰りました。