久しぶりの人に出会った時のことを…
むかしむかし、中高生の頃よく見かける男性がいた。当時、たぶん私よりは年上で、障害を持っておられて、学校は特別支援の学校に通っておられるようだった。
詳しいことは知らないが、おそらく周囲のことは気にしなかったり、記憶しておられない様子だった。
私が中学校や高校の頃、その人と駅や電車、三宮のディープな街角でよく遭遇した。頻度は月2回くらい。
本当によく遭遇したので、学校へいく道など行動範囲がかぶってたんだと思う。
でもその人の名前、どこに住んでいるか、また、その人のお友達や家族のことも知らなかった。
その男性は、周囲の人には目もくれず、道を眺めたりしながらいつも歩いていた。もちろん、私とよく遭遇しても、顔を覚えてもらえているようではなかった。
だから、一方的に私がその人を顔見知りだと思っていた。
その人は、付き添う人もなく、いつも一人でリズミカル
に歩いていた。当時の私は、この人に遭遇すると、
どうしていいかわからなかった。
自分でも知人でもないのに、何か、
うっ…



と心の奥がなっていた

その人が私に口撃したり会話することもないから(私が視界に入っているかというとそうでもなさそうだったら)
不必要にどうしていいかわからなかった。
だからその人のに申し訳ないのだけど、遭遇したらいつもキツかった

でも私が大学卒業したくらいからぱったりその男性を見かけなくなり、存在すら忘れていたのだが・・・
今日、家から歩いて30分くらいのところに桜を見に行こうと歩いていたら、向こうの歩道を歩いているその人と遭遇した。
その時の様子…
その人はフィジカルに老けていた。
だって時の流れからしたら、もしかしたらおじさんとか、若く見える高齢者の方かもしれない。
でも、夕暮れの中、
ホップしながらランラン、ラン


と小走りだった。昔と変わらない

微笑んで、本当に楽しそうで、幸せそうだった

それに遭遇した私は…
なんかこみ上げてきた。
心の中で、「あ、久しぶり
」って言っていた。懐かしくて、
元気だったんだー
とか、楽しそうなのは、他人事なんだけど、すごーーーーーく嬉しかった。
作り笑いとか、誰かの気を惹きたいとか、バカ笑いとかそんなんではなく、純粋に溢れてきたような幸せな微笑みだった。(本人に確かめたわけではなく、私の憶測ですが…)
キャハ


って感じで、そんな楽しそうな顔した人、世界中で久しぶりにみた。それで思った。
幸せってなんなんだろうか…

私の心の中は、その時たまらなくホップしたくなるほどハッピーとまでいかなかった

(もちろん、好きなお散歩中ではあったが。)
人生決して楽しいことばかりではないけど、この人くらい、心から本当に楽しく感じて、それが行動や表情ににじみ出るくらいに過ごしてみたいなと。
また遭遇できたらいいなと思った。
ずいぶん変わったのかもな、私

