
日本で一人暮らしを始める頃からアンティークに興味がありました。
今、考えると当時、偉く高いお金をはたいて、
日本でイギリス製の飾り棚や本棚を買いました。
買いたいのはわかっていたのに、母にどう?と一緒に見に行ってもらい、
『いいんじゃない?』と言う言葉を聞いて、安心して買った覚えがあります。
それがまさか、のちイギリスに『里帰り』するとは...。
実はその飾り棚を買って配送してもらうと、中のガラス棚にヒビが入っていました。
従って、早速ガラスを取り換えに来てもらいました。
修理の男性は丁寧にガラスを差し替え、オークでできた、その飾り棚も磨いてくれました。
大きな靴磨きの入れ物のような缶にこげ茶の、これまた靴磨きのようなワックスで
丁寧に何重にも磨いてくれました。
今、考えると彼はアンティーク家具を修理する、
日本人の『フレンチ・ポリッシャー』だったのですね。
私があまりにも興味を示すので、
『これ、どうぞ使って下さい。』と言って
彼が使ったアンティークワックスをプレゼントしてくれました。

年月がたち、ワックスもかなり乾燥して以前より硬くなってしまったけれど、
多少、力を入れれば、まだ十分使えるので、ずっと使い続けていました。
そしてトーキングイメージの新スタジオに引っ越した2年前。
アンティーク家具を磨きながら、
今まで気づかなかった缶に書かれた内容が目に留まりました。
James Jackson & Co
Alscot Road
Bermondsey SE1 London
えっ?トーキングイメージスタジオのあるBermondsey バーモンジー

そして調べてみると、なんとスタジオから徒歩2分のところにAlscot Roadがある

早速、つっかけ履いて、このワックスが作られたお店を探しに行きました。
でも、残念ながら住所は残っていたけれど、このお店はありませんでした。
あれから二年。
先日、買ったアンティークのchaise longue長椅子の足の傷が目立つので、
今日、フレンチポリッシャーに来てもらいました。
やはり100年以上もたっていれば、傷の一つや二つあっても無理もないですよね。
その叔父さんに、日本人のフレンチ・ポリッシャーにもらったワックスを見せました。
『ああ、そう言えば、ジャクソンズってあってねえ。』と懐かしそう。
『でも、もうないと思うよ。』と言われました。
ああ、残念。
イギリスにいるのだし、新しいワックスは簡単に手に入るけれど、
あの日本人フレンチ・ポリッシャーにいただいた、
このバーモンジー産のワックスがある限り、ずっと大切に使い続けるつもりです。
『くらしにアンティーク』Home Style & Collectables
もし、アンティークなどにご興味があれば、是非このページもご覧ください。
まだ日本語ページが完成していませんが、写真は載っています。
掲載されているもの以外も今後、販売していきますので、ご期待ください!