映画で外国語勉強する時、字幕は母国語と外国語どっちがいい？
今度は映画を例にしてみましょう。
映画を見る時に、私達の脳には同時に 3つの情報が入ってきます。
1映像情報
2音声情報
3文字情報(字幕)
です。
私達の脳が一番理解することが簡単なのは 1. 映像です。
音声と文字を、脳は時々無視します。
何故なら、 3つのことを脳は同時に処理することが出来ないからです。
勉強の為に、アメリカ映画を見たとします。
私達の脳は、海外映画の内容を、 言葉はわからなくても映像から何となく理解をすることが出来ます。
そして、英語の勉強の為を考えたら、自分の英語レベルに関係なく、映画の字幕は英語で見た方が良いです。
何故なら母国語の字幕で見たら、脳が内容を母国語で理解する為、英語を覚えることが出来ません。
映像の次に理解が簡単なのは 3.文字(字幕)です。
脳は、疲れたくないので難しい情報を無視します。
映像、音声、文字、 3つのことを同時に脳は処理することが出来ません。
なので、脳はたまに何かの情報を無視するのです。
映像を無視したり文字を無視したりすることがあります。
そうです。脳は時々難しい情報を無視します。
この場合には、英語と日本語を同時に処理することができない為、英語を無視します。
だから英語の勉強にはならないのです。
私はこのような質問を生徒さんから受けたことがあります。
「字幕を日本語にしても、音声で英語を聞くから、少しは勉強になりませんか? 」
その時、私はこう答えます。
「アメリカ映画を楽しみたいのなら、日本語の字幕で見た方が良いでしょう。
しかしそれでは、英語の勉強にはなりません。」
「もちろん、少しは役に立ちます。1%くらいは役に立つかもしれません。
しかし、私たちの脳は簡単なことに集中します。
英語と日本語であれば、日本語を理解することの方が脳にとっては簡単なことです。」
「私たちの脳は、同時に 2個のことを処理することができません。
なので、英語よりも簡単に理解することができる日本語に脳が集中してしまいます。」
「英語字幕で映画を見ても、意味を理解することが出来ないかもしれません。
ですが、本当に英語を勉強したいのであれば、日本語の字幕で見ない方が良いです。
英語の情報だけで映画を見た方が良いです。」
「ですから、英語の勉強をしたいのであれば、英語の字幕で見た方が良いです。
日本語の字幕で映画を見るよりも、 10倍勉強になります。」
他の勉強方法についても考えてみましょう。
それでは、本はどうでしょうか?
本と映画、どっちの方が簡単に勉強できると思いますか?
答えは本です。
脳は、
映像・音声・文字、 3つのことを同時に処理することができません。
だから脳は、たまに何かを無視します。
映像を無視したり、文字を無視したりします。
しかし、本を読む時には、自分のレベルに合わせてゆっくり読むことが出来ます。
本の情報は文字だけなので、脳は文字だけに集中することが出来ます。
本以外にも、リスニングで勉強をする方法もありますね。
本とリスニングでは、どちらが良いでしょうか?
正解は、本です。
リスニングは、音で学ぶ勉強法です。
本は、文字で学ぶ勉強法です。
リスニングで勉強をするのに比べて、何故、本の方が良いのでしょうか?
その理由は、文字を読むことに比べて、音はすぐに通り過ぎてしまうからです。
なので、本を読んで勉強をする方が良いです。
何故なら、自分のペースでゆっくり読むことが出来るからです。
英語の勉強をする時には、自分のレベルと同じような内容で勉強をする事が良いです。
リスニングの場合には、 98%を理解できる内容をリスニングするのが良いです。
その目安として、リスニングする時に知らない単語が 1つや 2つあるくらいがちょうど良いレベルと言えます。
本を読んで勉強をする場合には、 95-98%を理解できる内容の本を読むのが良いです。
その目安として100個の単語があり、知らない単語が 2-5個あるレベルがちょうど良いレベルです。
それが 95-98%だと言えます。
そうすることで、内容を理解することができるし、勉強にもなります。
それでは、英語の勉強方法を整理してみましょう。
勉強レベルが高い勉強方法を、順番に並べます。
1本
2リスニング
3映画
です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
