うつろう季節 | 人は話さずにはいられない「トークケア」

人は話さずにはいられない「トークケア」

栗原未来主宰 日本発の思いやりを形にした”トークケア”。
より多くの方に楽しんでご利用頂けるよう、
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有効なご案内をしております。


梅は咲いたか~♪、桜はまだかいな~ 

近くを歩いているだけで

そこかしこで息づく春を見つけられます。

季節がから
から初夏へ変わる時、
私たち日本人は素敵な言葉を使います。


「うつろう(移ろう)」です。

「変化」という言葉は
ある一定の時間に、ぱっと1から2へ、
白から黒へ瞬間移動のごとく
切り替わる感じがします。

ところが「うつろう」は
時間の経過がゆっくりで、
無理なく自然に経過して
グラデーションで変化していく感覚でしょうか。

1から1.1へ 
そして1.3へと、ゆるりと移っていく。

「三寒四温」や「寒の戻り」のように
行きつ戻りつしながら移行してゆく。

そして花びらや葉は
恒常的にそこにあるのではなく、
季節が変われば跡形もなく散っていきます。

そのはかない「様」が
私たちの郷愁を誘うのですね。


「うつろう」は自然の変化を
みごとに表した素敵な日本語です。

東京では梅の便りが届き始めています。

一年のうちで「春」は特別な季節 
寒い冬を越し、生命の息吹が目で、
肌で、風で感じられる。


さあ、うつろう季節に乗せられて
私たちも春へ向かう準備を始めましょう