普段は「詩」をよむ余裕など
なかなかありません。
でも、彼の詩は春と秋に
何故かふと思い出すのです。
「癒し」を言葉であらわすと
こういう風になるのだろうなって思います。
今疲れている方や、
癒しを必要と感じられて入る方に、
私の癒しのエッセンスおすそ分けします。
「立原道造」
24歳で天逝した夭折の詩人のうた。
「夢見たものは‥‥」
夢見たものは ひとつの幸福
ねがつたものは ひとつの愛
山なみのあちらにも
しづかな村がある
明るい日曜日の
青い空がある
日傘をさした 田舎の娘らが
着かざつて 唄をうたつてゐる
大きなまるい輪をかいて
田舎の娘らが踊りををどつてゐる
告げて うたつてゐるのは
青い翼の一羽の 小鳥
低い枝で うたつてゐる
夢見たものは ひとつの愛
ねがつたものは ひとつの幸福
それらはすべてここに ある と
立原道造「優しき歌 II」より
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