星川淳さん | DownToEarth

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TO RIGHT, THE RIGHT w/Aloha Ke Aloha


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生態学とは、自分たち以外の生物と調和して存在し、また我々を取り巻く他の生物群を単なる物として利用すべきではなく、むしろより大きな一貫したシステムに属するそれぞれの要員ととらえ、ひとつの組織であると考える、ある種の世界観である。~フレッシュアイぺディアより


1970年代に言われた「ディープエコロジー 」はそれまで人間の利益の為の環境保護運動だったものを、

環境保護自体が目的で、人間の利益は結果に過ぎないという概念へ深化させたもの。


今使われているエコという言葉は 相変わらず消費とコマーシャリズムの世界観の中のものでしかない

和製カタカナ語って感じ。




過日、三軒茶屋のcafeOHANAさんで星川淳さんのトークがありました。


ディープエコロジーはその中で出てきた語句です。


星川さんは作家で、翻訳者で、グリーンピースジャパンで事務局長を5年務められた方。


「グリーンピースの人」というキャリアしか存じ上げませんでしたが、東京で生まれシステムから出て

世界各地を転々と暮らし、屋久島に根付いた地球人でいらしたようです。


インドでラジニーシという精神的指導者に2年師事したこともあったが、物足りなさを感じたという。


共感したのは ディープ・エコロジーの時代のジョン・シードという人の言葉

「最大の祈りは行動すること」

であったそうです。


屋久島時代、 森林伐採、核燃料中間貯蔵施設計画、廃棄物処理の問題に取り組み

成果を収められた。


そしてグリーピースの事務局長に就任という行動。

オハナのオーナー藤田さんも この時は驚かれたそうです。


再処理工場の問題の顕在化にも多大な貢献をされていましたが、いわゆる「くじら肉問題」に直面し

任期の後半はそちらに殆どを費やされたようです。



私も知りませんでしたが、調査捕鯨という名目で水産庁の方は結構な私服を肥やしているとのこと。

問題が起きる構造は原子力についてと同じと気が付かれ、ここで起きている「システム」自体を

世間に知ってもらわなければと思われたそうです。


裁判になっている郵便物を「証拠品」として盗難した事件は「クジラ肉裁判」として世間にも知られましたが

9月6日 青森地裁で判決を迎えるそうです。

グリーンピースのスタッフの身柄は「国際人権規約 」によって保護されるべきだというのが星川さん達の言い分。

「国際人権規約」とは公共の利益の為に 民には情報を知る権利 伝える権利が保障されるというもの。


日本政府に対して 世界人権宣言、国際人権規約の尊重を伝えているそう。


これは国民全体にとっても重要な意味を持つ裁判だと知りました。


いやはや色んなこと教えていただきました。

世の中のシステムは込入り過ぎているなあと思いました。


星川さんは屋久島に戻られて生活を再開なさる予定だそうです。




※クジラ肉裁判を前にトークバトルイベントがあるようです。

9月3日 19:00~

1000円

LOFT/PLUS ONE

詳細↓

http://www.greenpeace.or.jp/campaign/oceans/whale/t2/loft_html?shortcut