guide:maoさん
地球は誰のものでもありません。
そこに人が現れて なにが起こったか人が「土地を所有する」ことを
始めたときから 色んなことが始まったようです。
やよい と呼ばれる時期に
人は農耕を始めました。
作物は「貯める」ことができるので
人はそれを「たくさん」欲しい
と思うようになりました。
そして自分の作物をつくる土地も「たくさん」欲しいと思うようになりました。
上の写真の道路の向こう側は 田んぼです。
土地を所有し始めた人たちの居た場所です。
道路の手前は遺跡があり「土地を所有する」ことはしていなかった
じょうもん という時期を過ごした人たちの居た場所だと解るそうです。。
その間に 土地を所有して更には土地の形を変えていくことを始めた今の人たちがつくった
コンクリートの道路が走っています。
いっせんぼく
現れた斜面の地層をみると
貝が混じっています。
いっせんぼく を突き当たるところまでいくと
湧き水が出ているところがありました。
地中から ぽこぽこと水が出てきて
水の流れをつくり
沢山のクレソンが自生していました。
水が湧き出ている上にあった祠?
どこかへ続く入り口?
山砂が切り出されているこのあたりは
山の恩恵で湧き水があり 地元の人の生活用水になっています。
これは井戸。
すごい勢いで流れてくる水。
ここには普段 水を汲みにくる人の行列ができるそうです。
賀恵淵の椎
農耕が始まる前は この椎になる果実が
たいせつな食料原だった
と書いてあります。
人々が収穫を「たくさん」欲しいと思うようになったのは
「お米」を今の税金のように 人々から集める人が現れたこともあるようです。
自分が食べる分だけではなく その人にも渡すお米もつくらなければいけません。
いつしか土地は そのお米を集める人の「もの」になっていたのです。
「もっと」という欲望は 土地を「所有」することから始まったかもしれません。
白山神社 古墳
土地をたくさん所有したその人たちは 自分のお墓をつくりました。
大きなお墓をつくりたかったみたいです。
山にしてお墓にしたようです。
目の前にある山に憧れていたのでしょうか。
それも所有の気持ちからくるものだったかもしれません。
怒田神社
ここにある 言い伝えの話を教えてもらいました。
人々を困らせる大蛇を退治すると
大蛇の身体が四方八方に飛び散り
飛び散った先に水が湧き その土地で稲作ができるようになったという話。
大蛇はテロリストで 稲は石油?武器?
昔も今も争いを「つくる」構図は同じだということだそうです。
そしてこの話は稲作(納税)に縛られることがこの土地の人に刻みこまれているのだという。
日本に稲作が多いのは それなのだろうという事でした。
山の中腹に 山砂の搬出をしている現場がありました。
じょうもん という時期にこの土地に生きていた阿久留王(アクルオウ)の塚がありました。
塚自体はなんとなく写真が撮れませんでした。
阿久留王は「土地を所有する」ということが理解できなかった人です。
土地を所有したい人たちが どんどん阿久留王の居る場所へ攻めてきました。
どうして人の暮らしているところを取りあげたいのかが解りません。
解らないままに 阿久留王は戦っていたのでしょうか。
阿久留王が追い詰められて 命を絶たれた場所が
今 山砂を取られようとしている鬼泪山だそうです。
成田空港の滑走路が手狭で
羽田空港のそれの拡張が計画され
千葉から山砂が取られていきました。
羽田空港へ離着陸する飛行機が増えたので
この辺りの上空の飛行機の往来は かなりなものでした。
阿久留王の周辺を 「土地の所有」が今もまだ騒がせています。
この日はご開帳をしていて
ここに祀られている軍田利明王(くんだりみょうおう)の像を拝むことが出来ました。
軍田利明王は阿久留王のことだそうです。
阿久留王は今も地名が残る「六手(むて)」という地域の人で
六手王(ムテオウ)とも呼ばれたそうです。
このお寺は山岳信仰の霊場として賑わったところだそうで
ここに参るには6つの経路があったそうです。
マザー牧場の方から見た鬼泪山。
杉の山だそうです。
昔の人が 子々孫々の為にと1本1本手で植えてくれた杉なのだそうです。
「お前達が大きくなるころには いい森になるぞ」とおじいちゃんが言っていたそうです。
鴨川で会った樵のAさんのお話と繋がりました。
東京湾観音。
その向うは東京湾。
東京。
鬼泪山
この国有林を伐採して山砂を取るのかどうするのかが審議されているそうです。
今 採取が決まれば今後40年は続く事業になるそうです。
採られる山砂の用途は決まっていないので これから用途が「つくられる」そうです。
新潟で
焚き火を囲みながら
インディアンの話をしている方が居ました。
永遠に続くのではないかと思うようなその人の話の中で
「土地に対する考え方が変われば ほとんどの問題は解決するという」
というのがありました。
そのくらい 土地に対する考え方を変えることは 難しいのだと話されていました。
「土地の所有」をしなかった人たちの宇宙感を知ることが
地球との付き合い方のひとつのガイドになるのかもしれません。
In Lak'ech
わたしはもうひとりのあなたです。