3月8日 チューリップcafeで | DownToEarth

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TO RIGHT, THE RIGHT w/Aloha Ke Aloha

3/11追記

参加くださった方のレポート

◎SFJ 森野さん(文章うまいなあ~)

http://www.surfrider.jp/activity/rokkasho/info.php?no=882


◎antenna cafeちゃん

http://ameblo.jp/cafeantenna/entry-10477973276.html




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六ヶ所村の「花とハーブの里」を営む菊川慶子さんをお迎えしてのおはなし会


参加してくれた友達が パレスチナの支援活動を長くしている方が発信した

メールマガジンの一節を体感した夜だったと言っていました。


そのメールマガジンの内容・・・

人は環境問題を活字やドキュメンタリー映像やアニメの中で体験しているが、
早くその時代から抜け出し、現実に起こっていることに向き合うことが
まことの幸せにたどり着く道である。


この方はクリスチャンだったかな?

文章の書き方から ふと思い出した。

どうだったかな・・・



お話会は特に予約は取らなかったから

知人以外には参加の目処がわからない。

お一人だけ事前にお店の行き方を問合わせてくださる方がいて

「初めて会う方だ」と嬉しかった。


あの人とあの人とあの人が来てくれそうだなあ~


他にだれも来なかったら 会議だなこりゃ

今後の作戦会議。


告知期間が短かったのでインターネットを使ってしか

お知らせをしていない。


最近インターネットの効用ってあんまり期待できなくなっていたので

ほんとに何人くるのか 手応えのない状態だった。


twitterでアーティストのラビラビさんが「行きます!」宣言してくれたので

あがって↑たけど・・・


cafe OHANAのオーナーがメーリングリストに

告知を廻してくださった。

初めてのことで恐縮してしまった。


菊川さんがお話に来てくださるっていうのは それだけ

有難い機会なんだ。

改めて思った。


そして色んな六ヶ所LOVEな人たちが集まってくださった。

何十年も菊川さんの支援をしている方。

上関のことで原子力に関心を持った方。

家族の言動に影響されて環境問題に関心をもった若者。

坂本龍一さんやsingo2さんの発言を気にしていた若者。

『六ヶ所村ラプソディー』で自分の生き方を問い直し始めた方。

新潟の友達の話から関心をもった正義感あふれる女子大生。

サーフメディアを通して海の汚染を知ったサーファー。
etc etc


時間になり、

いつも冷静に的確に情報の説明をしてくれる

友人が、スライドを使って

「再処理工場の問題点」をお話してくれた。


昨今 上関原発のことで原子力に関心を持ち始めた人は

再処理や核燃料サイクルはよく知らないそう。


そんな人たちの為にも、自分の為にも。

ちょっと知ってるつもりの人にも まだまだ謎だらけ。

過剰に恐怖している人もいるかもしれない。

六ヶ所のもの もう食べられないぞ、とか。


その間にも 参加者が続々 入ってこられて

30人近く、奥に長い形のフロアの店内に集まった。


プチ勉強会の後は参加者の皆さんに自己紹介をしていただいた。

事前に菊川さんと 菊川さんのご友人と相談して

会の進行の順番を決めた。


30人の自己紹介で1時間近くが経った。


六ヶ所のことは、 菊川さんのことは、 誰も忘れてない。

ずっと気になってる、そんな感じがした。

それと 新しく知った人。

最前線にいる菊川さんのお話を聞きたさに 会いたさに

人が集まった。


菊川さんのお話は

ご用意くださったスライドで進められた。


まずは綺麗なチューリップ畑。

私は行ったことがない。


次々に映し出される六ヶ所村の美しい風景。


六ヶ所は暖かくなる時期に一斉にたくさんの種類の花が咲くのだそう。

他の地域では見られない景色。

そのときの場所のエネルギーは すばらしく光輝いてるんだろうな。


農業の風景。

六ヶ所は農作に とても適している場所なのだそう。

土がいいと 他の人にも聞いた。

風が強くて 人が住む所じゃない なんていう人も居たけど

なんのことはない 菊川さんがいいんだと仰った。


青森は食料自給率120%。

それも品種のバランスが最高に良いのだそう。

それを県は お米や農作物の放射能数値がこれだけあがります、なんて試算を平気で出す。


そして首都圏の食料自給率は4%。


「花とハーブの里」はウーファーと呼ばれる

住み込み援農者さんを受け入れるので

宿泊もできるようになっている。

その建物は太陽と風のエネルギーで維持している☆

レクスタという自然エネルギーの普及を

地域規模で広められる指導をおこなっている会社に 

サポートしてもらったそう。

まだ過渡期だけど 今年は100%自給を目指すそうです。


トランジションの最先端を行く 菊川さんなのでした。


また今年は ルバーブを六ヶ所村の特産品にすべく

ルバーブのジャム工場を計画されているとか。


ルバーブは植物繊維が多くて、内臓を綺麗にしたりもするので

美容にも良いそうです!


もうすぐ六ヶ所へお戻りになる菊川さん、

計画はてんこもり。


お手伝いは歓迎だそうですが、正直 運動の始終を毎回聞かれることは

苦痛だそうで(笑) ビデオを誰かつくってくれないかと思うそうです。


花とハーブの里で求めているのは 運動家じゃなくて農業家だって、

心に留めて 訪ねてくださるといいかな。


美しい六ヶ所の風景の一方

下北半島には 次々核施設もできていて。


「核融合エネルギー研究所」・・・これは高速増殖炉と同じだと説明されていました。

小出裕章先生も核融合は放射能を取り扱うのだから同じ、と。


それと小学校のそばに 関連施設が出来ているという話に

心を痛めている友人もいました。


核燃施設はといえば 濃縮ウラン工場は

遠心分離機 7機中6機は トラブルで運転停止中。

動かしている1機も無理やりに動かしていると。

ここにも技術面の不完全性が露呈しているんだと。



それから質問タイムに移った。


ラビラビのあずみさんが

私なりに青森で聞いた菊川さんの言葉を伝えているけど

菊川さんから東京の人に伝えたいことは何ですか?って。


菊川さんは

「放射能汚染は行政区域だけで留まる問題じゃないんです。

電気を使っているみんなで考えてほしい。」


どうして再処理は止まらないのかという質問には、

「まず 再処理をするという法律を変えないといけない。

利権にしがみついている人たちがいる。

再処理工場を動かしているのは 電気を使っているみんななのだから(電気代で徴収されている)

もっと消費者の権利を意識して、電力会社にでもなんにでも 話をしてみてほしい。」


柔らかに 笑顔でだけど 菊川さんの心情が吐露されていきました。



今回19歳の少年コンビが参加してくれて

人への伝え方をどうしたらいいかって質問をしてくれました。


それはそれは菊川さんも ご苦労なさったそうです。

少年たちは 自分達の若さは武器なんだと自覚しており、

「六ヶ所村ラプソディ」のDVDを2人で購入して

意気揚々でした。


“自分達の力で世界を変えることが 一番エキサイティングなことなんだと若者の誰もが気が付き始めた”


ある本で読んだ世界が 具現していた瞬間でした。



原子力の話は 政策的にはまるで変化はないので

ともすると 体制への罵りや愚痴になりがちだけど 


運動は確実に広がっている。

新しい世界や価値観は 確実にできていってる。


それを物語る話を あずみさんにしてもらっちゃった。

ラビラビさんがいくところは 

全国のそんな新しい価値観で生き始めている人たちが

多く集まっている場所。

その先々では 少し前から ベイビーブームだそうで

たくさんのこどもたちが生まれてきているんだって。


あずみさんたちが そのお母さん達と話をしてて

”こどもは 生まれたい場所を選んで生まれてくる。

ここで生きていきたいっ と思う場所を知って出てくる”

んじゃないかって。


私はその話をブログで読んだとき 感動しちゃったんだよね☆


なんだ もう未来はバッチリじゃないのって。


昨日の参加者のみなさんはキョトンとしてたけどね。

だよね(笑)



あとは参加のみなさんでフリートーク。

a seed さんのチューリップトラストのアピールや

4月3日のBee's Cafeの告知

あとは 鎌倉の武田薬品工場の話をシェアしたり。

名刺交換したり 食べたり 飲んだり。


すばらしく意識の高い方ばかりだった。


それだけに 菊川さんのお話が聞き足りないとの感想もいただいた。

そうだよね、

貴重なチャンスだったのに。

すいません。



途中でパレスチナのビールを飲んでいらっしゃる菊川さんが

みなさんとの再会や出会いを楽しんでいらっしゃる様子が

印象に残っています。


東京で大人が何人寄っても 展開しないことが

色々ある。


それを菊川さんはあんなプレッシャーの中で

畑を耕し 花をつくり 人を引き寄せ

人と話し、戦うときは戦い

エネルギーの自給まで

展開させてしまっていることに

ほんとに驚き、尊敬してしまう。


六ヶ所は寒いから こちらにいらっしゃればいいのにと

勝手に思ったら、

水や空気が美味しい六ヶ所の方が良いと仰った。




六ヶ所の食品を怖がらず 避けないで欲しいというのが菊川さんの願い。

ルバーブは放射能を測定して出荷するそうです。

このまま おいしい水と空気のまま

六ヶ所村で菊川さんに過ごしていただきたいと心から思う。


どうしても日々の核のニュースが 六ヶ所をイメージづけてしまうけど

大地はそんなに 柔(やわ)じゃないんじゃないかと思う。


参加してくれた大学生の女の子からの感想。

「六ヶ所は怖いところなのではない、美しくて豊かなところなんだ、と知ることができたのが良かった」。