◎◎◎宮下昌也さん◎◎◎
宮下さんは 森の中での暮らしについてお話してくださいました。
これが 思いがけなくシビアでもあり
あたらしい思考を手繰り寄せるようなお話でした。
自然の中に入って暮らしていると
動物体・植物体 それぞれ・・ではなくすべてがひとつで
自分も生態系の中のひとつにすぎず
すべてと繋がっている感覚を非常に強く持つ。
自分が不安になると
自然はとても重た~く感じるし、
ハッピーなときは とっても気持ちが良い。
宮下さんは 一昨年の11月から
森の中の家の周辺をを整え
山と人をアートで繋げるということを
お仲間たちと始められました。
その場所の完成予想図が上の絵です。
今は ここで音楽会などのイベントを開催し
人が集まり、森のお手入れをなさったりもします。
自然と人の バランスがベストな時 その風景はとても美しいと。
ご自身がそうして山の中を開いていらっしゃるので
山砂採取に人が手をつけた思考回路は理解できるとおっしゃいました。
里山も然り。
人が自然の中に入っていくとき その恩恵をいただこうとするのは
ナチュラルな行為だと。
真魚さんは それについて
「元本に手をつけちゃったでしょ、それをやりすぎちゃってるから それは省みるべき」
と 言いました。
私が宮下さんのお話から感じたことは
事象ひとつひとつについてはさておいて、
謙虚にあること。
「すべては生態系に内包されていて
人間だけが勝手なことをしたうえに
文句を言っている。
鹿はそんなこと言わない。」
宮下さんは ご自身が動物や植物と
なんら変わりない生命体であることに身を置き、実感し、
全体(宇宙)を俯瞰して見えてるのだと感じました。
人間同士で敵だ見方だ
あなたが悪い
あそこが悪い
と言い合っていることは
他の生命体から見れば とても・・・
人間は人間以外のものに対しても
謙虚にあらなきゃ、
そんなことを感じました。
いろんなところで対立構造というものが一日でも早くなくなり
ほんとに気持ちよく暮らしていくにはどうしたらいいのか
向き合って 話ができる日がくるのが待ち遠しい。
たとえ小さいサークルからでも。
宮下昌也さん展示会
Graphics-グラフィックス-
2010・3・9~3・20
11:00~19:00(最終日17:00)
7年ぶりのゑいじうでの個展です。
今回は絵画新作の他に、
普段あまり展示することのない
Tシャツなどのグラフィックワークの
原画に焦点を当て、
もうひとつの宮下ワールドを
ご覧に入れたいと思います。
ゑいじうHP
http://eijiu.sakura.ne.jp/schedule/2010/image/3.9-3.20.html
新宿区荒木町
曙橋・四谷三丁目駅
つづくかも。



