あるメーリングリスト
で
「エコロ・ギフト」なる名称で 『プレゼントに植樹証明書はいかが』
というものが流れていました・・・
都会の人が考えそうなこと
このエコロギフトなる事業をしているところは
青森の岩木山に植樹を済ませていると書いてありました。
岩木山に植樹が必要だったのか
それとも
自分の立ち上げた事業を遂行するために
植樹ができるところを探したら岩木山だったのか
聞いてみました。
丁寧な回答をいただきました。
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エコロギフトを立ち上げたときに、
日本ユネスコ協会連盟さんを通じて、植樹する場所を探しました。
連盟の青森支部に、林業の専門家で
以前から地元で、潜在植生を生かした自然林を作り
その環境を次世代に伝えていこう、
という活動を続けていらっしゃる方がいらっしゃいました。
それが津軽人文自然科学研究会の木田先生です。
その木田先生は伐採された人工林の跡地で
次の用途が決まっていないような土地を探して
自然林を作る活動をされているのですが
エコロギフトの植樹地もまた、
自然林から人工林へ切り替えていこうという
政府の造林計画のもと、戦後に植林された地域でした。
私たちが植樹している場所は、国有林の一部で
もともとはアカマツなど針葉樹を中心とする人工林でした。
岩木山はブナを中心とする広葉樹の森ですから
潜在植生と異なる針葉樹が植えられたことで
生態系や、森の環境が変化していることを
地元の方々は感じていらっしゃいました。
具体的には、落葉が減少して
栄養豊かだった土壌の質が変わってしまったこと、
そこから流れてくる水の質も変化して、魚が少なくなったことなどです。
木田先生のお話を動画で公開しています。
よろしければ、ご覧くださいませ。
http://www.ecologift.jp/report/iwaki/001.html
> 間伐より植樹の方ばかりが盛んなように見えるので
> 教えていただきたいと思いました。
>
そうですね。この3年間は植樹を中心に行ってきました。
今年は、下草刈りが中心で植樹は200本のみ行いました。
岩木山の植樹地は今年で植え切ったので
来年以降は下草刈りや間伐などの手入れが中心になっていきます。
また、植樹は別の地域(青森県内で予定しています)で継続する予定です。
植樹ギフトという商品なので、植樹に関する記述が目立ちますが
間伐の重要性や、国産材の材木を製品として使っていくことなど
今後は、視点を広げてアピールしていきたいと考えております。
長文になり、失礼いたしました。
どうぞよろしくお願いいたします。
いのうえ
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参考サイト
なんや知人が絶賛しとった NPO法人 森の蘇り