上の図は 「危険でも動かす原発」(内藤新吾さん著)に掲載されている
世界の地震帯と原発の立地点。
赤が地震があった場所。
黒が原発の立地。
遠目で赤の地点を見ると だいたいどういうラインで地震が起こるのかわかると思います。
日本だけじゃなくて、世界地図でみるので よく見えてくると思います。
日本だけで議論すると地方ごとになりますが
これを見ると 日本全体が警戒域なのが解ります。
こちらは小出裕章先生の作成図です。
この図が掲載されているレジュメがネットで見れます。
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/kouenindex.html
こちらから 2008年10月26日 「巨大地震が原発を襲うとき」を開いて、6ページ目です。
保安院の方はいつも「のれんに腕押し」な回答しかしません。異様に感じます。
何をそこまで死守しなきゃいけないのか・・
「パークのパク」さんから転載させていただきます。
異様な問答が展開されてます。
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さてさて開始時間になり、主催者の公共事業チェック議員の会事務局長の保坂展人議員から挨拶。
六ヶ所関係のヒアリングではいつもお世話になっている近藤正道参議院議員から
このヒアリングの問題意識と質問提出の理由説明。
で、保安にあらかじめ提出した質問事項は以下の4つ。
1.六ヶ所村周辺の中位海成段丘の分布について
日本原燃は、バックチェック報告書において、六ヶ所村の再処理施設東側に
広く分布している中位段丘に、3段の面があると説明している。
日本原燃は、それら おのおのの境界となる段丘崖をどの位置に
認めれると説明しているのか、保安院が承知していることを地形図、空中写真などを
示して説明してください。
2.砂子又層上部の年代について
鷹架沼から尾駮沼周辺にかけての向斜構造について、日本原燃は、尾駮沼南岸の
向斜構造西縁部の地質断面図を用いて、この向斜が活構造でないことを主張している。
その根拠について、保安院が承知していることを詳細に説明していただきたい。
とくに、砂子又層上部層を含む層序とその年代認定の根拠について
層序区分図などを示して詳しく説明してください。
3.鷹架沼南部の撓曲(とうきょく)の成因について
日本原燃は、鷹架沼と市柳沼の間の中位段丘をS面相当の一つの面として 評価している。
このS面相当の段丘面には撓曲構造が見られるが、この撓曲の成因を
どのように説明しているのか、詳しく説明してください。
4.大陸棚外縁断層について
日本原燃は、大陸棚外縁断層を古い断層であり、活断層でないとしている。
その認定根拠を書いてい音波探知記録、海底地形図、海底地質図等を示して説明
していただきたい。
北方延長部にあたる恵山岬の断層、南方延長部の天ヶ森沖の断層についても
詳しく説明してください。
保安院からはKさんが答えました。
「耐震バックチェックについては、原子力保安部会の小委員会やサブワーキンググループで確認中で
結果については取りまとめ中とのこと。
いろいろな専門家の先生たちとともに慎重に確認しているところ。
バックチェック個々に対しての答えは準備していない。」
と言うのです。
予想はしていましたが・・・なんとも悲しくなってしまいます。
東洋大学、変動地形学の渡辺満久教授がそんな悲しい対応をする保安院の言葉に
めげず、パワーポイントを使い、説明をしてくださいました。
1.緩慢な隆起とは何か?地殻変動による隆起を否定できないはず。
2.尾駮沼北方の海成段丘崖はどこのあるのか?
3.尾駮沼南方の地形地質構造の矛盾 砂子又層上部の年代
4.鷹架沼周辺の「折れ曲がったS面」の説明
5.大陸棚外縁断層の問題(細切れ活断層)音波探査結果による活断層の否定はできない。
2番目の段丘のことを渡辺先生がはなされました。
「原燃側は敷地の南東部に3つの段丘が階段状に低くなってきていて、
それを渡辺先生は見落としているんだ。と言った。
何も知らない方はそう言われればそうなのかと思うかもしれないが、」
(地下の逆断層の活動に伴い平坦だった一つの段丘面がこの十数万年に
数十回にわたって隆起し、たわんだ。)
実際の写真を見せてくれたが、段丘などない。
典型的な逆断層の構造。まぎれもない活断層だそうです。
保安院・委員会・サブググループワーキンで議論しているとKさんは言うが、
渡辺先生の意見を議論していないのではないか?
渡辺先生に その議論に参加してもらい 議論するべきではないのか?とツッコミんでも
サブグループ・ワーキンググループなどで議論しているとKさんは繰り返す。
「議論している人たちは公正な人たちなんですか?」と永田さんも質問するが
「専門的な人や偏った人はいない。・・・・新しい知見と認めれば必要に応じ・・
学術論文を審査するわけではない。データを取り上げて議論している・・・・・」とKさん。
「なぜ渡辺先生を呼ばないんですか?なぜネグレストしているんですか?
土俵の場面にあげないのですか?」と福島みずほ議員。
「持ち帰って、伝えます。」とKさん。
「あなたのところで止めないで、ペーパーにして委員に配布してよ!
あなたがにぎりつぶさないでよ!」と近藤議員。
「握りつぶしたとしても・・・」とKさん
「約束してくださいよ。公共事業チェックする議員の会の意見を反映させてくださいよ。
委員会の中のメンバーに議論してもらうために渡辺先生をよんでください。
資料もちゃんと配ってください。土俵にすら上げてくれないのはおかしい。」と福島みずほ議員。
「この疑問を委員会の先生方に配布し議論してもらってください。」と澤井さん。
「専門家の中で論議してほしい。委員会の中で議論してほしい。」と福島みずほ議員。
「データ データというが原燃のデータだけじゃないですか?」と。
「主査にも相談していないのではないか?」と質問。
「持ち帰って検討します。」とKさん。
「ブロックしてやってくれないんだったら、主査に直接会いに行きます。」福島みずほ議員。
ヒアリングに来てくれた議員さんたちは保安院に一生懸命話してくれた。
参加者も皆真剣に伝えようとした。
2008年5月に3人の変動地形学者の皆さんが、工場直下の活断層の存在を指摘。
最大マグニチュード8クラスの大地震の可能性を学会で指摘しています。
地震が起きてからでは遅いです。
ワーキンググループの話し合いの場で渡辺先生が説明する機会は必要ですね。