きょうのおランチはサーモンのトマトソース煮。
揚げ椎茸を目玉にして、
いただきますして美味かった😋
サーモンを塩とオリーブ油で炒め、
トマトソースの甘酸っぱが、
サーモンの塩味と溶け合い、
味覚にマジックランドを体験させる。
こうした肉厚ながらもあっさり系のサーモンを、
トマトソースの濃厚感覚で味わうと、
サーモンという食材の味わい深さに気付かされる。
さて、
本題や。
鮭が登って産卵すると言われるとある川の川上にひとつの伝説がある。
この川上は、
周りを林に囲まれながらも、
日差しが川面を照らす絶景地やった。
そしてこの川上で、
18歳の少年が、
自然観察をしつつレポート作成していたところを、
民宿泊まりで遊びに来た2人の女子大生に犯されて、
その悲しさのあまり、
体が鮭になって、
この川に姿を消したというものやった。
が、
この川上をちょうど訪れていた白崎くんこと白崎トモヤは真実を知っていた。
理由は、
鮭になったであろう当時の18歳の少年は白崎くんその人やったからや。
真相はこうやった。
大都会から知られざる風景というテーマのレポート作成の為に、
当時18歳の白崎くんはこの地に来て、
ホテルに長く泊まっていた。
白崎くんは、
鮭が産卵する、
この絶景スポットに、
レポート書くことも忘れて、
魅入るんやった。
そんな時、
離島から、
無い金を貯めて、
この地に遊びに来たFラン系の女子大生2人が遊びに来た。
ひとりは才文子(さいもんこ)という名でニックネームはサーモン。
サーモンが大好物なのでこのニックネームをいただいたとのこと。
そしてもうひとりが我夫蔵子(がふくらこ)で、
ニックネームはガールファンクラブ。
顔がブサイクである自覚がない蔵子はガールファンクラブを離島にたったひとつある私立高校兼大学に作っても、
文子しか部員はいなかった。
そんな蔵子を小馬鹿にしたのがこのニックネーム誕生の理由となる。
離島にはオンナを見る目がないとふてくされていた2人は金を貯めて、
陸のオトコに認めてもらおうと、
東京に出た。
するとゆるキャラ事務所から専属契約の申し出があったことで、
心に傷を負った2人は、
この地にやってきたんやった。
そんな2人が、
鮭の産卵の地があることを知り、
鮭の卵で玉子ご飯しようとやってきた時に、
白崎くんと知り合った。
2人は優しく白崎くんに近づき、
白崎くんも2人と仲良しになった。
そんなとある真昼。
白崎くんが文子と蔵子に、
「鮭って自分の命捨てる覚悟で産卵に来るんですね。美しくて壮絶ですね」と言った。
が、
文子は白崎くんに色目使いながら、
「ええ。最高ね」と気のない返事をした。
蔵子も白崎くんを萌え顔で見つめながら、
「壮絶なのは、あんたの魅力よ」と言った。
白崎くんは戸惑いながら、
「ぼく帰りますね」と言って立ち去ろうとすると、
蔵子が白崎くんの手を取り、
「ナニもそんなに急ぐことなかでっしゃろ⁉️」と言って迫ってきた。
文子も「愛らしいオトコ」と言いながら白崎くんに迫った。
白崎くんは恐ろしくなり、
「大声出しますよ❗️」と凄んだが、
文子は、
「最高❗️こんな人のいないところで」と喜び、
蔵子は白崎くんを羽交い締めにして、
「ナニもアンた。減るもんじゃあらへんでっしゃろが❗️」と語気荒く、
白崎くんの首筋に唇を当てた。
その時、
どこからともなくトランペットの音色が聞こえた。
文子と蔵子が驚いて辺りを見回すと、
テンガロンハットに顔を隠した女がトランペットを吹いていた。
文子と蔵子はこの女を見て戦慄した😱😱
そして口々に、
「宮崎オタル。いいえ!ばってん札幌!!」と囁き、
「この女に殴られた頬は梅雨どきになれば痛むわ」と続けた。
ばってん札幌はトランペットを唇から放して、
「またお顔にイロ付けてやるぜ!イタチども!」と言った。
文子と蔵子はいきなり土下座して大泣きして許しを請うた。
ばってん札幌は、
「そんな大声出せば鮭が流産するぜ!さっさと失せな!!」と言うと、
蔵子と文子は猛スピードで逃げた。
白崎くんはばってん札幌にお礼を言うと、
ばってん札幌は、
「礼を言われる筋合いはねーよ!鮭がたまたま卵産むのにうるせえと俺を呼んだのさ」と言って、
トランペットを再び吹いて、
歩き去って行った。
白崎くんは、
ばってん札幌の後ろ姿をじっと見送った。
その後、
文子と蔵子は、
酒に溺れながら、
「あのオトコは鮭になった」と常に言いまくり、
それがどういう訳か信じられ、
都市伝説か5ちゃん系ネト民によって、
事実化されるに至った。
今、
白崎くんは思う。
「ぼくが鮭になったんじゃなくてアイつらが酒に溺れたのさ」、と。
そして、
ばってん札幌とは、
今年の3月11日にgooブログで書いた『東京バスボーイ』のできごとや他のできごとで、
その後、
何度も再会している。
しかし、
白崎くんにとって、
いつも助けてくれるばってん札幌の意図は今でもわからず、
ただ、
あの10代の頃と変わらないこの鮭の産卵川の光景に、
見惚れるしかなかった。
