今から30年ほど前、

一人暮らしに欠かせなかったのがコインランドリーやという。


モーさんも当時は20代。

一人暮らしで早速コインランドリーのお世話になった。


何度も利用しているうちに慣れてくると、

仕上がるまでの時間が辛い。


そんな時、

洗濯機を開けると、

女性用のピンクのブラが残されていた。

モーさんはそれを手に取り、

大好きな酒井法子のブラだと想像して、

それを鼻に当てた。


そこに着物を着た初老のオヤジが来て、

モーさんにビンタをカマして、

ブラを引ったくった。

そして着物を脱ぐと、

ブラ焼けしている胸に、

そのブラを着けて、

着物を着て帰って行った。


それ以来、

モーさんは、

中古やけど、

家庭用洗濯機を買って、

コインランドリーには行かなくなった。