クラタという60代男がいた。

定年退職間近で会社が倒産した。

クラタは、

再就職を試みたが、

労働者としての使用期限が過ぎていることを遠回しに、

面接官に言われるんやった。


クラタは食っていく為にも、

人間としてズルくならないといけないとして、

1匹のミツバチを網で捕まえて、

意図的にミツバチに鼻を刺させた🥸

クラタは絶叫して鼻を押さえ、

凄まじく腫れまくった様子を、

晴れ渡る青空を反射させる湖で確認した。


クラタは扇子🪭を取り出して、

それで鼻を隠して、

近くにある花屋に移動した。

そこで、

花を嗅ぐ真似事をして悲鳴を上げ、

「花にハチがいた❗️おとしまえつけろ❗️」と花屋のおばさんに凄み、

2,000円をもらった。


再びクラタは扇子🪭で鼻を隠して別の花屋に行き、

花を嗅ぐ真似事をして悲鳴を上げた❗️

そして、

「花にハチがいた❗️おとしまえつけろ❗️」と花屋のバイトをしていたマンバ族オンナのマロミに凄んだ!

マロミは、

「パッぱらパッぱっパッ!」と叫んで、

クラタに、

バケツに入った水をぶっかけた!

クラタはずぶ濡れになって、

今回の計画が失敗に終わった悔しさを胸に、

この花屋から立ち去った。

クラタの背後から、

マロミの、

「パッぱらパッぱっパッ!」という叫びが響いた!


クラタはまた扇子🪭で鼻を隠して、

次のお店に行った。



クラタはすぐに花を嗅ぐ真似事をして悲鳴を上げた❗️

そしてこの花屋の女性店員に、

「花にハチがいた❗️おとしまえつけろ❗️」と凄んだ!

女性店員は困ったように、

「ナンでこの花にハチがいるんですか⁉️変なこと言わないでください!」と言うと、

クラタは声を荒げ、

「ハチがこの花の蜜を吸いに来たから刺してきたんやろが❗️」と言うと、

女性店員も負けずに、

「ハチなんかいません!この花は造花なんですよ!どこに蜜があるんですか⁉️」と言い返した。


クラタが「造花😨」と言って困惑していると、

クラタの背後から、

凄まじくガタイか良すぎる40代男性にして、

裏社会を震撼させた、

獅子ヶ原カズチが現れた。

獅子ヶ原カズチはクラタに、

「お前は無機物が蜜を作ると言ったが根拠はナンや?」と問いかけた。

クラタはおとなしく、

「いえ。蜜がたまたまそこにあったんではないかと------」と口籠ると、

獅子ヶ原カズチは、

「たまたまとはどういう意味や⁉️お前はナンでもたまたまという言葉で済ませるんか⁉️」と声を荒げた!

クラタが無言になると、

獅子ヶ原カズチは続けて、

「お前の人生はたまたまという言葉のごまかしや!お前はそうやって自分をだましとんや」と言いまくり、

ポケットから小型チェーンを取り出して、

「お前はアヴェムジカが出たバンドはどこやと思う?MyGO!!!!か?レイズアスイレンか?」と問いかけた。

(これはケイシロウが大好きなバンドアニメ「バンドリ」に登場するガールズバンドのことや)

クラタは声を震わせながら、

「レイズアスイレンです」と答えた。

獅子ヶ原カズチは、

「お前は人生最大の過ちを犯したことに気付いたか⁉️お前は魚のひらきかミンチ肉のようになる運命の足音を聞け」❗️」と凄んでくると、

クラタは泣き出しながら、

「ナニがいけなかったんでしょうか?」と尋ねた。

獅子ヶ原カズチは、

「アヴェムジカはMyGO!!!!から出たバンドやった。レイズアスイレンではなかった。お前は今から弔いの歌を唄えや」と言い、

小型チェーンを掲げた。

クラタは絶叫した❗️

すると獅子ヶ原カズチは、

「お前のたまたまも役立つことがあるんやな。きょうはケイシロウの月誕生日やったわ」と言い、

チェーンをポケットに戻して、

スマホ📱でケイシロウに通話した。

獅子ヶ原カズチがすべてのいきさつを話すと、

ケイシロウからは、

とある提案がなされた。


しばらくして、

ピンクのドレスに厚化粧をしたクラタが、

かごにたくさんの花を入れて、

街中を歩きながら、

「お花はいかが!お花はいかが!」と、

花売りオヤジをさせられようとは、

クラタ自身、

想像すらできんかったことやろう。