誰しもが現在に生活しているのなら、

多くの過去を持つ。

いわゆる思い出というやつやけど、

いい思い出はいつまでもその余韻に浸りたいが、

悪い思い出は忘れ去りたい。

時に、

半グレのフジキとアズマとカワノの3人組にあって、

1番マトモでイケメンのアズマやけど、

やはり忘れ去りたい思い出があった。


アズマは10代からグレていて、

21歳の時に半グレグループに所属した。

この半グレグループはとある反社組織から依頼で動き、

そうした働きを通して、

一人前の半グレへと成長していくんやった(🤔)。


ところがアズマは半グレグループに所属しながらもおとなしい性格ゆえに、

兄貴分の気性の荒いデコッパチ男のカンジは、

「アズマはグレ魂(ぐれこん🤔)が足らん!」と評価して、

風俗店の客引きをやらせることにした。


アズマが最初に通行人に声かけした相手は私服刑事やった。

これでアズマは客引きが嫌になった。

それを知ったカンジは、

「こら❗️アズマ❗️一、ニの失敗で怖気付きやがって❗️客引きせんのなら、ユーレイ👻が出る廃墟に閉じ込めるぞ❗️」と怒鳴ったので、

泣く泣くアズマは客引きへと向かった。


2度目の相手は大柄な男性やったので、

アズマは、

「いい娘いるんだけど寄っていかないですか?」と誘うと、

相手は、

「いい娘いるところに酔っていかないよ。シラフでいかなきゃ」と言って、

相手にされなかった。


次の相手も大柄な男性やったので、

アズマは、

「いい娘いるんだけど寄っていかない?」と声をかけた。

すると相手は、

「俺は元オンナだったのよ。手術のあとを見るか?」と問われて、

断った。


次に声かけした相手は、

ふくよかな顔をしたホモクロやった。

アズマはホモクロを知らずに、

「いい娘いるんだけど寄っていかない?」と誘った。

するとホモクロはアズマの胸にすがりついて、

「あなたがいいわ😍」と言われた。

アズマは絶叫して逃げた❗️


そんなアズマにカンジは、

「また逃げたな❗️ユーレイ👻のおるところに行く頃やな、アズマ❗️」と凄むので、

アズマはまた客引きへと向かった。


今度は白髪の男性に目をつけて、

「いい娘いるんだけど寄っていかない」と声かけした。

するといきなりこの白髪の男性はアズマに蹴りを入れた。

怯んだアズマに対して、

男性は懐から小型プラスドライバー🪛を出した。

この白髪の男性ことフクタユウ(福太夫)は、

ドライバー🪛でアズマの額を突きまくったので、

アズマの額は血まみれになった。

そこをタユウが噛みついた!

アズマはタユウの腹を肘で突いて、

苦しがるタユウの手からプラスドライバー🪛を奪い、

タユウの額を突きまくった!

タユウの白髪が鮮血に染まった。

通行人の通報で警察が数人来て、

首を絞めあってた2人は分けられた。

が、

自分を押さえていた警官にタユウがポケットから白い粉を出して顔面に投げつけたので、

警官が目を押さえた隙にタユウはアズマに襲いかかった!

アズマも警官の腹部を肘打ちして、

警官の腕から逃れて、

そのままタユウと組み合い再び首を絞めあった❗️

そしてそれは、

警官達が応援を要請するほどの大ゲンカとなった。

結局アズマは警察署、

タユウは第二の実家である精神病棟へと連行された。


翌日、

頭に包帯巻いたアズマはカンジのところに呼びつけられ、

「こら❗️アズマ❗️誰が精神病のオヤジとケンカしろと言ったか⁉️今度しくじったらユーレイ👻のおるところに連れて行くからな❗️」と怒鳴られた!


アズマは傷を治して、

最後のチャンスとばかりに、

上品そうなリーマン見つけて声かけした。

その際、

カンジからもらった分厚いホステスカタログを手に説明したが、

相手はスルーした。

アズマは負けずにリーマンについて行き、

懸命に声かけした。

リーマンはなおもスルーして地下鉄に乗ったので、

アズマも地下鉄に乗り込み、

ホステスカタログで説明を続けた。

が、

リーマンはスルーにスルーして、

JR駅に行き新幹線の自由席に乗ったので、

アズマも負けずに新幹線に乗りリーマンの隣の席で、

カタログ説明した。

そしてしきりに、

「いいでしょう!寄っていってください!」と声かけするも相手は無言を貫くんやった。

そして新幹線が函館駅に着いた時、

リーマンはアズマに、

「すみませんが、興味ないです」と断った。


アズマはスマホでカンジに電話して、

「カンジ兄貴、すみません!失敗しました!」と詫びた。

スマホからはカンジの、

「こら❗️アズマ❗️どこにおるんや❗️みんな探しとんや❗️」という怒声が響いた!

アズマは、

「お客を追って函館駅まで来ました」と説明した。

すると、

カンジの声がスマホ越しに、

「アズマ~っ❗️」と、

響き渡った。


結局、

客引きには向いてなかったアズマやったけど、

この思い出ならぬ記憶は消去したくてたまらないと言う。