ケイシロウが啓一郎と弟の啓介と3人でモールに行こうとした時、

途中で年寄りのホームレスを見かけた。

その際、

啓一郎はケイシロウと啓介に、

「ホームレスなんて言えねーぜ」と言った。

ケイシロウは心に思った。

「100%の差別主義者がこんなこと言うやろか🤔」、と。


そのとき、

この年寄りのホームレスが啓一郎に、

「お前は自分をよく見せかけようとしている。ホームレスなんて言えねーぜではなく、ホームレスなんて家ねーぜが正しいのではないのか?」と尋ねた。

啓一郎は顔面蒼白になり沈黙した。

ケイシロウは啓一郎を指さして「ズバリ❗️」と言った!

ホームレスは啓一郎に、

「確かにわたしは無一文や。けど心は富豪なんやから」と満足そうに言った。

啓一郎がなおも黙っていると、

年寄りのホームレスは、

「若気の至りというよりお前さんは馬鹿気の至りという言葉が似合うわ」と言った。


そのとき、

啓介が、

年寄りのホームレスに、

「おじさんごめんなさい。にいちゃんが失礼なこと言って」と謝った。

ケイシロウも啓一郎を指しながら、

「本当にすみません。アイツ馬鹿なんです」と言いながら頭を下げた。


年寄りのホームレスは啓介をじっと見て、

「君の心は澄み渡っている。まるで広い大海のようだ」と言った。

啓一郎はホームレスに、

「甘い言葉で弟を誘惑するなよ、オヤジ」と悪態ついたが、

ホームレスは構うことなく啓介に、

「けど、そんな心を誰かに踏み荒らされてるね」と言うと、

ケイシロウは啓一郎を指して「コイツです!」と答えた。

ホームレスは優しく啓介に、

「いつか船を買うといい。それに乗って青い空と海を追いかけていきなさい。それはお前さんの心そのものなんだから。そして太陽と潮風を受け、夜は月と星に照らされながら自分という心の航海をしたらいい」と言って歩き去ろうとした。

その際、

啓一郎はホームレスに、

「オヤジ!俺の心の中は?」と問いかけると、

年寄りのホームレスは、

「心に100万匹のキングギドラがおるわ!」と答えた。

ケイシロウは啓一郎に、

「お前、心は諦めた方がいいぜ」と言った。

啓介は、

年寄りのホームレスの言葉を心に収めた。

それはどんな買い物にも勝る啓介の魂の宝となった。