カッちゃんのダチのかんちゃんが16歳の時に初恋した。
相手は、
高校のクラスの女の子で、
大人しく振る舞っていたけれど、
凄く可愛らしかった。
名前はマドカという。
それで、
クラスの男子生徒がよく声をかけたが、
マドカは慎ましくお付き合いをお断りした。
その様子をいつも見ていたかんちゃんは、
心に、
「マドカと付き合いたい」と思った。

ある日の放課後。

かんちゃんが家路に向かおうとしていたとき、
マドカが近づいてきて、
「いつもあたしを見てたわね」と笑顔で声をかけた。
かんちゃんは黙って頷くと、
マドカはかんちゃんの手を繋ぎ、
「お友達になりましょう」と言った。
かんちゃんの心はハワイアンブルー🌺になった。
マドカは、
「素敵な場所があるの。行きましょう」と言った。
かんちゃんはうれしく頷いた。

マドカが連れて来たのは、
無人の土俵やった。
かんちゃんが見回していると、
マドカは、
「ふたりだけの場所よ」と言った。
かんちゃんは満足気に頷いた。

マドカは、
「お願いしていい?」と甘く囁いた。
かんちゃんが目を見開いて頷くと、
マドカは、
「あたしと相撲をとりましょうね」と言った。
かんちゃんは少し戸惑ったが、
相撲と称して体を抱けると思い、
喜んで承諾した。

ふたりの相撲が始まった。

マドカはいきなりかんちゃんを張りまくって、
突き落としをきめた!
かんちゃんの唇が切れて血が出た。
マドカは本気で相撲をとってたんやった。
マドカは、
「このヘタレが❗️ワシに勝つまで帰さんぞ❗️」と怒鳴り、
相撲は果てしなく続いた。
かんちゃんは張りまくられて、
はたき落としを喰らったりして、
相手の体に触れることなく、
相撲で負け続け、
痛い思いを重ねた!

そしてサイアクの出来事がかんちゃんを襲った。
肩を脱臼したんやった。

かんちゃんは外科医院に通院することになったが、
脱臼した原因をマドカとの相撲やったことを隠した。
やって、
ふたりだけの場所でふたりだけのできごとやったから。
が、
この痛い初恋に終止符を打ちたいかんちゃんとは別に、
マドカはかんちゃんに、
「肩が治ったらあそこでお相撲するのよ!」と言ったので、
かんちゃんは絶叫した😱❗️