
「ヨブは主に答えて言った。あなたは全能であり 御旨の成就を妨げることはできないと悟りました。『これは何者か。知識もないのに神の経綸を隠そうとするとは』 そのとおりです。わたしは理解できず、わたしの知識を超えた驚くべき御業をあげつらっておりました。『聞け、わたしが話す。お前に尋ねる、わたしに答えてみよ』 あなたのことを、耳にしてはおりました。しかし今、この目であなたを仰ぎ見ます。 それゆえ、わたしは塵と灰の上に伏し、自分を退け、悔い改めます」(旧約聖書 ヨブ記第42章1節から6節まで)
まず、
旧約聖書のヨブ記は、
完全完璧な義人のヨブが、
空前絶後の神の試練にあい、
苦しみを与えられた末に、
親しい友人達からも詩的嫌味を受ける姿に、
「なぜ、悪いことを全くしない人が神罰のテンコを喰らうのか?」というイミフなテーマを投げかける内容や。
実は、
俺は昨日、
早寝遅起きの為に、
夜8時に寝たが、
その際夢を見た。
その時の夢は、
俺が見たことも会ったこともないクリスチャン達を捕まえて、
泣きながら、
ヨブ記のナニかを訴えていたんやった。
そして、
夢の最後に、
高校に行こうと呟いたときに、
目が覚めたんやった。
そして確信した。
この夢を見せたのはサマーやったことを。
サマーは俺の高校の後輩やさかい。
サマーが亡くなり、
いつも俺の心は、
ナンで会社や家庭に尽くし、
困った人を助けることを喜んでしていたサマーが、
血液がんの医療ミスから命を落としたのか?という、
疑問符に覆われていた。
だから、
ヨブ記を泣きながら論じる夢を見たんやろう。
ヨブ記のどこを訴えていたのかは思い出せない。
ただ、
上の引用部分がヨブ記の解答ではある。
しかし、
夢の中ではこの部分は論じてはいない。
ただ、
神様が何かをして、
それが人間的視点で酷いと思ったことも、
神様の計画の一部だから神様を非難してはならないというメッセージがヨブ記やから、
その意味では、
サマーの死の意味もここに繋がってくる。
そして、
サマーの死を理不尽やとキレていた俺にサマーが夢で教えてくれたんやろう。
きょうはケイシロウと2人でスパーキーの家に行った。
サマーの仏前に手を合わせた。
信じられない思いに涙が溢れる。
亡くなる数日前から肺に水が溜まり、
呼吸困難で酸素吸入していたらしい。
そして、
亡くなった。
スパーキーは、
サマーが呼吸困難で苦しむ前に、
自分がいなくなった時にこのように生きなさいと書かれたノートを手渡されたという。
そのノートには、
スパーキーとの出逢いの喜びや、
レフティが生まれたことの喜びも綴られていた。
サマーがレフティに書いた文の一部、
「レフティ。人を憎むことは簡単。だから弱い者がそれをします。けど、人を許すことは難しい。だから強い者がそれをします。レフティ。あなたは強い者になりなさい。あなたがどんな時でも、お母さんはあなたを見守りそして抱きしめます」
俺はケイシロウと別れて家に帰り、
ひとりで泣いた。
いつまでも泣いた。
今でもこの文章を書く時に涙が込み上げる。
そんな時に、
サマーの死を理不尽と考えず、
ナニかの意味がそこにあり、
サマーの死を通して幸いに至る道が示されるかもしれないという、
ヨブ記に立ち返るんやった。
俺とケイシロウは帰り際、
俺が涙ひとつ見せずに元気に対応したスパーキーに、
「思ったより元気で良かった」と言ったら、
ケイシロウは、
「必死に泣くのを我慢してた」と言った。
ケイシロウは人を見抜く力に秀でている。
ケイシロウの言う通りやろう。
スパーキーの家で、
ケイシロウはスパーキーに、
「レフティはどこ?」と尋ねると、
スパーキーは、
「隣の部屋で爆睡している」と答えた。
俺は心に、
「自分の母親の弔問に来た俺らに無関心で寝るとはZ世代もほどほどにしろ」と呆れてしまったけど、
そんなレフティだからこそ、
サマーは可愛がる。
サマーが教えてくれたこと。
それは、
肉体の戦いには限界があっても信念の戦いには限界がないということ!!
その意味で、
サマーは勝利した!!
レフティが爆睡するのも、
そんなサマーを知ってるからこそ安心して爆睡したんやろう。
生きていく上で、
他人様の迷惑にさえならなければ、
恥じる生き方など絶対にない❗️
その日その日を満足する生き方こそサイコー最上のものなんや。
サマーの信念の勝利のメッセージは、
「恥じずに生きろ❗️❗️」
最後にケイシロウがスパーキーに言ったこと。
「ぼくらはいつまでも友だちでいようね」