半グレのカワノの青年時の悲劇!
新車を買い、
母親と兄貴を初乗りに同行させて交通事故に遭った!
この事故は大きく、
兄貴はムエルト(スペイン語で死の意)、
母親は植物人間状態で隔離入院という悲劇の結末に、
カワノの心は修羅化した。

カワノは半グレグループのフジキとアズマと、
ワイルドなことばかりして、
社会の爪弾きの位置を占めた。

ところが、
カワノのいとこのミツオ(2022月7月6日記事『落ちてきたウルトラマン』参照)から、
母親が田舎町のミツオの家で一人暮らしをしていることを聞いたアズマは、
ミツオを連れて、
田舎町の母親の家を訪問した。
ミツオの案内で和室に通されたカワノの前に、
仏頂面の母親が、
日本髪結って着物姿でカワノと向かい合った。
 
カワノは懐かしさにうれしさ感じつつも言いにくそうに、
「ママ様!キクマルでございます」と言って頭を下げた。
母親は鼻で「ふん」と漏らしながら、
「キクマルなんか知らないね!あたしにはそんな子はいなかったよ!」と冷たく言い放った。
カワノは驚いて、
「ママ様!ぼくはママ様の子供ですよ!」と必死に言うと、
母親は、
「知らないと言ったら知らないんだよ!この唐変木が!」と食って掛かるので、
ミツオは見かねて、
「キクマルはおばさんの子供です!」と強く言った。

母親はカワノをじっと見て、
「あたしゃそんな生半可マフィアの子供なんか持った覚えはないね。お帰り❗️」と厳しく応対した。
カワノは目に涙を溜めて😢
「ママ様の目には出来損ないの底辺息子かもしれません。だけどぼくにとってママ様は聖女です」と言った。
母親は、
「聖女までは行かなくても正常さ。だけどお前は底辺にも位置しない土中人間じゃないか!」と言いまくるので、
カワノは悲しくなって、
「ママ様!」と言って母親に抱きつこうとした。
母親は、
「アニすんだよ!悪魔憑きエイリアンが❗️」と怒鳴った!
カワノは愕然として、
「あ、悪魔憑きエイリアン------」と言葉が詰まったしまった。
そして辛くなって涙を流した。
母親は勝ち誇ったように、
「お前は神父に悪魔祓いを受けた後NASAに焼き殺されるUMAなのさ」と言い放つので、
ミツオも涙声で、
「おばさん!酷い!キクマル兄さんはおばさんに恥をしのいで会いに来たのに!」と取りなすが、
母親は、
「だからこんな猿インフルエンザなんか知らないって言ってんじゃないか❗️」と怒鳴り返した!
カワノは驚いて母親を見つめ、
「猿インフルエンザ😭もうママ様、ぼくは帰ります」と泣いた。
母親は、
「帰る帰るとさっきから抜かしやがって!誰がお前みたいな腐れウツボカズラを中に入れたか⁉️」と言い返した。
が、
カワノは優しく、
「ママ様。お元気で。ママ様のことはこのキクマル、いつも心に想っています」と言い、
部屋から出て行った。
同時に母親は顔を伏せて、
「キクマル!あたしのキクマル!一緒に生活したくても、JAが備蓄米を買い占めて経済苦で生活できないんだよ。許しておくれ」と言って、
泣き伏した。
それを目撃したミツオはそのことをカワノに伝えた。
カワノは言った。
「あれはママ様じゃない。俺の兄さんだ。あの交通事故で死んだのはママ様だったことを知った。兄さんはその事実を受け入れられずに自分がママ様になって、俺を憎み続けていたのさ」と。
ミツオが怪訝そうに考えていると、
カワノは、
「腐れウツボカズラっていうあだ名は兄貴しか使わない言葉なんだから」と言って、
ミツオを残して帰って行った。