今から10年以上も昔のこと。

あるポテチ工場で、
給与に不満を持つバイト達が、
たくさん辞めた。
それで、
人手不足に困った工場は、
臨時バイトを募った。
すると、
130キロのメタボのぬりかべ君、
ドラム缶メタボのキウチ先輩、
樽メタボのごつもり君の三人の応募があり、
工場側は、
三人とも採用した。

ぬりかべ君とキウチ先輩とごつもり君の三人は、
ポテチのライン工程の最初の部署に就かされた。
仕事は、
出来の悪いポテチを取る作業やった。
ぬりかべ君がバイトの先輩に、
「悪いポテチはどこに処分したらいいですか?」と問うと、
先輩は「食え!」と言った。
早速、
ぬりかべ君、キウチ先輩、ごつもり君の三人のバイト生活が始まった。

あの三人がライン工程の最初の部署に就いてから、
やたらポテチの量が減ってラインで運ばれてくるので、
工場長が視察に行くことになった。
すると、
ぬりかべ君、キウチ先輩、ごつもり君の三人が、
ラインのポテチをガツ食いしてたので、
工場長がガチギレ😡して、
「ナニを勝手にポテチ食っとんや!この関取どもが!!」と怒鳴ると、
ぬりかべ君が口にポテチを頬張ったまま、
「悪いポテチを取ってるだけです」と返答した。

翌日から、
このポテチ工場に、
あの3メタボが姿を見せることはなかった。