これは、
観終わった後、
胸に、
くさびを打ち込まれるような映画。

ネタバレしないように書くけど、
家庭生活から日常からおもしろくない、
金持ち主婦が、
昔、
舞踏会デビューして、
魅力ある男性たちとの思い出の為に、
手帖にしたためていた彼らの住所を通して、
再会の旅路に向かう。

が、
現実と言う名の残酷さを知らされる。
少女時代、
舞踏会にデビューして、
魅力ある男性たちとの語らいとワルツ三昧の夕べ。
世界には、
理想の炎🔥が輝いているかの如き思いにとらわれ、
一途にそれを信じた。

今、
日常生活の中で、
自分の内側が冷え切ったことを思い、
かつての、
理想の炎🔥を探す旅路に出発した。

しかし、
現実は、
イバラとオドロに満ちた、
無情な悪夢やった。

そこで、
この主婦は、
理解した。
人生は、
あの理想の炎🔥を探す旅路であることを。